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ようこそ、虎白荘へ。

こちらは18禁ゲームレビューブログです。

それほどやりこんでいるわけでもないので、この手のサイトを運営している他の皆様ほど莫大な量になることもないでしょうが、気になるタイトルのものがあれば読んでいっていただけると幸いです。

皆様の良い暇つぶし、酒の肴にでもなればいいなと思って書いています。
どうぞくつろいでいってください。そろそろなんかアップしようかな笑。

---新着情報-----------------------------------------------
2019/8/15 「ランス9 ヘルマン革命」レビューを追加しました。(お久しぶりです笑)
2012/6/28 「ランスクエスト・マグナム」レビューを追加しました。
2012/5/20 「フォセット」レビューを追加しました。
2012/1/11 「ボクの彼女はガテン系」レビューを追加しました。
2012/1/4  「野々村病院の人々」レビューを追加しました。
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評価基準

■ア行
あしたの雪之丞 【C+】
勝 ~あしたの雪之丞2~ 【B】
姉恋模様 【E】
あやかしびと 【S】
遺作 【B】
AIR 【C+】
el 【C】
俺たちに翼はない 【A+】

■カ行
下級生 【神】
家族計画 【S】
加奈…おかえり!! 【A】
殻ノ少女 【A】
カルタグラ ~ツキ狂イノ病~ 【A+】
河原崎家の一族2 【B+】
鬼哭街 【B】
鬼作 【B】
君が望む永遠 【S】
キラ☆キラ 【S】
キラ☆キラ カーテンコール 【C】
グリーングリーン 【B+】
グリーングリーン2 ~恋のスペシャルサマー~ 【C+】
グリーングリーン3 ~ハローグッバイ~ 【A】
CROSS✝CHANNEL 【A+】
クロノベルト 【B】
恋姫 【C】
こなたよりかなたまで 【C+】
この青空に約束を― 【神】
コンチェルトノート 【B+】

■サ行
さかあがりハリケーン 【A】
沙耶の唄 【B+】
G線上の魔王 【S】
車輪の国、向日葵の少女 【S】
車輪の国、悠久の少年少女 【C+】
臭作 【A】
終末の過ごし方 【D】
steins; gate (非18禁) 【神】
ショコラ ~maid cafe "curio"~ 【B+】
新・御神楽少女探偵団 【B】
Scarlett 【A】
Star TRain 【B+】
スマガ 【A+】
SWAN SONG 【S】
赫炎のインガノック 【B+】
戦国ランス 【S+】
装甲悪鬼村正 【S】
蒼天のセレナリア 【B+】
そして明日の世界より―― 【S】

■タ、ナ行
大悪司 【神】
大帝国 【B+】
つよきす 【B】
てとてトライオン! 【B+】
闘神都市Ⅲ 【A】
同窓会 【E】
夏ノ雨 【B+】
野々村病院の人々 【B】

■ハ、マ行
遥かに仰ぎ、麗しの 【B+】
BALDR FORCE EXE 【A】
パルフェ ~ショコラ second brew~ 【S+】
Bullet Butlers 【A】
晴れのちときどき胸さわぎ 【C】
媚肉の香り 【B+】
百鬼 ~淫黙された廃墟~ 【B】
Phantom -PHANTOM OF INFERNO- 【B+】
fate/stay night 【A+】
fate/hollow ataraxia 【A+】
Folklore Jam 【A】
フォセット ~Cafe au Le Ciel Bleu~ 【A+】
放課後マニア倶楽部 【E】
放課後恋愛クラブ 【E】
僕の彼女はガテン系 【B+】
もしも明日が晴れならば 【A】

■ヤ、ラ、ワ行
ゆのはな 【B】
ユメミルクスリ 【C+】
RANCE 5D ~ひとりぼっちの女の子~ 【D+】
RANCE Ⅵ ~ゼス崩壊~ 【S】
RANCE Ⅸ ~ヘルマン革命~ 【S】
ランスクエスト 【A】
ランスクエスト・マグナム 【A+】
リアル妹がいる大泉くんのばあい 【C+】
リトルバスターズ!EX 【S】
リフレインブルー 【D+】
るいは智を呼ぶ 【A】
るいは智を呼ぶFD ~明日のむこうに視える風~ 【C+】
瑠璃色の雪 【S+】
ロケットの夏 【B】

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■リンク
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【RANCEⅨ ヘルマン革命】
RANCEⅨ ヘルマン革命



メーカーALICE SOFT
シナリオ■■■■■■■■■□ 9.5
グラフィック■■■■■■■■■■ 10
キャラクター■■■■■■■■■■ 10
音楽■■■■■■■■ 8
漢ゲー■■■■■■■■■■ 10
総合【S】 94点

満を持しての熱き展開

2014年発売、ランスシリーズの9作目、ついに舞台はヘルマンへ。
正史ではこれまでほとんど登場してこなかったヘルマンがようやく、やっとこさやってきました。

とにかく重厚。
シナリオも重厚ならば、戦闘システムも重厚。
時間泥棒具合も重厚。

次作で最終作を迎えるはずのランス10での大団円に向けて、全ての準備を整えておく役割も持っているわけですが、繋ぎであることに終始せず、単体でプレイしても十分熱くなれる作品としてのストーリー展開はもう職人の域ですね。ランスシリーズは歴史の重みが違いますから、昔から登場しているキャラクターたちが作品を超えて活躍する様を見ることができるだけでも胸熱というものです。


【シナリオ】
かつてヘルマンを負われた皇子パットンは、厳しい修行と反省の日々を生き抜き、強くたくましい人格者、闘技者に生まれ変わりました。時期は満ち、仲間たちと狙うは腐敗政治が横行した祖国ヘルマンの奪還と再生。国益を貪る為政者たちに傀儡化された王室、私物化された軍隊が立ちはだかりますが、極寒の地にて鍛え上げられたその軍隊のすさまじき強さは大陸最大の戦力を誇ります。パットン一味の考えは、少数精鋭の一点突破、まっすぐに首都ラングバウの中枢を狙うこと。それを行うための準備が整ったとき、最後にして最大の秘密兵器として彼が接触を取ったのは、かつて冒険で友人になったランスその人でした。


いやー、熱いですね導入。
キャッチコピーは「兵力10000倍」。これは燃えざるを得ません。


これまでに、リーザス、ゼス、JAPAN、という各大国を舞台にした大作を経てきて、最後の大国を描くのがこの「ヘルマン革命」になります。当然、これまでに登場してきた各国の主要人物たちが出てきますが、それは軍を率いる大国の英雄としての存在ではなく、ランス革命軍に協力する各国の精鋭個人……あくまで個としてランスやパットンに協力をしてくれることで、普段の肩書を置いた他国の要人キャラがとてもよく掘り下げられていました。特にリーザス赤の軍のリックの存在感たるや凄いです。リックスキーは本作マストですね。

そしてヘルマン軍の第1~5軍の軍隊長たちの人間ドラマも素晴らしい。
軍全体を支える存在感と責任感を併せ持つ1軍のレリューコフ、革命派と繋がりを持ちつつ魔軍とのパワーバランスも常に調整してくれているパットンの友人でもある2軍のアリストレス、世界最強の戦闘力を持つ女性であり虎視坦々と覇権を狙うミネバ、ひとつ置いて(笑)、祖国と亡き妻のためにヘルマン最強の剣士として立ちはだかるロレックス。彼らひとりひとりのキャラが異様に立っており、その思惑やドラマが物語に強く絡んでくるところが上手でした。彼らはメインキャラ扱いの面々なので性格的には大体がパットン派寄りなのですが、義を重んじるヘルマンにおいて、あくまで国を守る軍人として立ちはだかります。


また今回は、ヘルマンの国土の半分が魔界と接していることからストーリー上に設定として出てきはしますが、珍しく魔王や魔人といった要素はほとんど出てきませんし、魔人のキャラクターも絡んできません。設定として生きているだけで、話はガチンコのヘルマンVS革命軍となりますので、過去作と比べても、単独作品としてのプレイ要素が高い気がしますね。


本作にはメインヒロインが7人いるのですが、ここだけちょっと不満というか、何故このメンツという。

*本作初登場のルシアン(シーラ姫です
*見当かなみ
*魔想志津香

このあたりはキャラの格的にも歴史的にも十分理解できるのですが、

*チルディ・シャープ(後発キャラ)
*戦姫(戦国ランスでのサブキャラ)
*ピグ・ギリシアム(新キャラ)
*ミラクル・トー(新キャラ)

あたりは、この佳境に差し掛かったランスシリーズでメインヒロイン扱い??って感じなんですよね。
え、マリアは?? リズナとか…… 謙信は?? 
いや、どうなんだろう。僕がそう思ってるだけで、皆さん的には戦姫とかチルディとかメインヒロインにふさわしいのでしょうか……? トーとかは個人的にはわかる気もしますが。。。


と、ヒロインに対する揶揄こそあるものの、ストーリーは上記した通り素晴らしい展開です。鬼畜王ランスで人気を誇っていたヘルマンキャラクターたち……、3大国を舞台にしたランスシリーズとしては、リーザス編であるランスⅢ、ゼス編であるランスⅥから実に10年もの間があったわけですが、よくもここまでヘルマン編の主要キャラたちを溜めに溜めて出してこなかったと思いますね~。

少数精鋭で裏をかいて突破して中枢に迫っていくという展開も非常に刺激的で、ランスの型破りな作戦がはまって大軍を翻弄していく様のカタルシスはすごいですし、呼応して勢力や仲間たちがどんどん高まっていく右肩上がりのテンション展開も個人的には非常に楽しめました。

物語のエンディングで凄く好きなシーンがありまして、リックが、レイラさんに今回の旅はどうだったか聞かれたことに対して、友が出来たよ的なことを語るシーンがあるのですが、まさにそういう男同士の友情が育っていく過程が見える、とにかく「熱さ」に重きを置いたストーリーだったと思います。


【グラフィック・キャラクター・音楽】
戦力差を突破する、というコンセプトに則った、多くの敵をいかに撃破していくかというタクティクス型の戦闘シーンは面白かったです。ですがバトルよりもストーリーに重きを置いている感じがして、バトルシステムの絶妙なバランス感に歓喜したいユーザーからすると、ちょっと作業感が強かったのかもしれません。


キャラクターに関してですが、ランスシリーズは基本的にはランスと周囲の女の子たち、という構図が基本なんです。ですので強キャラやイベントキャラも基本的には女の子。ですが、本作ヘルマン編は男との熱いイベントが多い。ランスを認める強キャラたちに、同じく(珍しく)ランスが認め、ともに戦うキャラの男の比率がこれまでと比べて圧倒的に多い。これが僕が高評価にしたくなる所以かな。いや別に僕がアッーとかそういうことじゃなくて、やっぱり脇にいる男キャラが熱いと作品も熱くなるもんですよ。

ランスに並び、ヘルマンサイドの主人公として描かれるパットン並びに、幼馴染であり革命軍幹部のヒューバートがめちゃくちゃ熱かったです。


新規のヘルマンキャラクター、腐敗した事務方キャラクターは想像以上のクソっぷりですし笑、軍務方のキャラクターは想像以上のカッコよさです。メインヒロインのシーラ姫も最後のヒロインに恥じない存在感でした。鬼畜王設定であった「ゲーム開始時点ですでに薬漬けの性奴隷」という設定が撤廃されていたのは良かったです笑。

あとひとつ言わせてくれ。
本作でようやく本心でデレる魔想さんにデレたユーザーは数知れずだと!!



音楽は相変わらず滾りますね。
特にラストバトルの音楽が差し掛かるタイミングとそのかっこよすぎる楽曲は鳥肌もんです。




以上、ランスⅨです。
これまでの集大成ともいうべきストーリーであり、最終作に至る壮大な道を作り上げました。
名作でしょう。
2012秋アニは
こんにちは。

最近アニメに対する熱が駄々下がり気味で、1クール2本、多くて3本といった感じだったのですが、2012夏アニは面白いと思えるものに出会えず、ついに1本も見ないという悲惨な状況でした。二次元系サイトを運営しておきながら悲しいことですが……。「氷菓」も作画や演出は凄いんですが、いかんせんストーリーがつまらない。

そんな僕ですが、2012秋はひさしぶりに期待の高いラインナップです。


一番期待したいのは何と言っても「リトルバスターズ」ですねぇ。京アニだったらこの期待どれほどのものだったか……、と否が応にも思ってしまいますが、決まってしまっていることにタラレバはいけませんね。とらドラで見せたJCさんの底力に期待です。

それから「ロボティクスノーツ」ですか。本ブログでも「神」評価をたたき出しているシュタゲチームの続作ですから、これを見ない理由はありません。ゲーム版は未プレイなんですけどね。シュタゲほどのカタルシスは求めちゃいませんが、それでも楽しみです。

あとは、原作が面白かった「新世界より」、スタッフが魅力的な「サイコパス」、京アニの「中二病でも恋がしたい」ですか。

この5作品は間違いなく見ていくと思いますねー!
ランスクエスト・マグナム
ランスクエスト・マグナム



メーカーALICE SOFT
シナリオ■■■■■■■■□ 8.5
グラフィック■■■■■■■■■ 9
キャラクター■■■■■■■■□ 8.5
音楽■■■■■■■■ 8
合作必要性■■■■■■■■■■ 10
総合【A+】 85点

両輪でランクエ無双

2011年に発売されたランスシリーズ第8弾「ランスクエスト」の追加購入版となりますね。本レビューは、「ランスクエスト」レビューの読了を前提としていますので、もし未読の方は是非ぜひどうぞ。

関連レビュー: ランスクエスト

最初に言いますと、ランスクエスト購入者であれば、この「マグナム」の追加購入は絶対必須です。「ランスクエスト」レビューを寄稿済みだったので「マグナム」は別ゲームとして分けて書きましたが、もしこれをまとまった一本のゲームとしての評価をするならば、Sランクはつけたいところです。

「ランスクエスト」でユーザーから集められたシステム上の不満点や難易度を、ぐっとユーザーフレンドリーな状態にまで改善させ、さらに追加シナリオとして、クルックーをメインに添えた「AL教編」がまるまる1ストーリー分展開するイメージですね。最初からこれを出していれば、という声もありますし、追加徴収している点に対する非難があるのもよくわかりますが、結果的な完成度としては、大悪司、ゼス崩壊や戦国ランスといった、最成熟期アリスソフトを彷彿とさせるレベルだったと思います。

【シナリオ】
本来の多数クエストに加えて、新規のクエスト、日常での小イベントやHシーンなんかも色々と追加されていますね。大きなクエストは当然として、日常での各ヒロインとの細かいイベントがたくさん加えられたのはいいですね。全体の規模の拡がりを実感できます。

さて、上記しましたが、本編では次作以降への伏線提示程度に過ぎなかったAL教次期法王候補「クルックー・モフス」というキャラ、それにまつわるAL教を描いたストーリーをすべて展開し切っています。本編における「カラー編」関連のクエスト数に匹敵するボリュームを以て展開し、その内容もカラー編以上に壮大に展開していました。AL教は世界最大の宗教組織ですから、影響力という点ではリーザスやゼスといった国家レベルの規模を持っていますので、それも当然かと思います。

本編では、クルックーをはじめとした次期法王候補者たちが、法王就任の最終審査のために世界の均衡を崩しかねない「バランスブレイカー」集めに奔走していて、クルックーはその目的のためだけに冒険者ランス一行に入り込んでいる、という程度までが描かれていました。「マグナム」ではそのすべての顛末が決着し、最終的にはクルックーが法王に就任し、ランスとのいい雰囲気のイベントなんかもありますので、ランスシリーズ的には、世界の各勢力の姫を手篭めにするというハードルもしっかり踏襲しており、正史マストな展開といえます。

世の真理は案外残酷なもので、AL教法王には、神を飽きさせないために程よく殺戮と混乱を招かなければならないという裏の責務があります。その世界設定に絶望した以前の法王が、世界に反逆を起こすというのは物語として勧善懲悪に寄りすぎず、且つ流れのうねりも大きく、とても良い設定です。カラー編は、ヘルマン編への「繋ぎ」といった雰囲気で比較的小さく完結しましたが、今回はランス一行やクルックーが結果的に世界を救う大きな展開であり、「やっぱランスシリーズはこうでなくちゃ!」と改めて感じました。

なんとなく伝わってくる雰囲気から、本編とは違う方がシナリオを担当されていたように思えます。正直今回追加分の方がシナリオの出来がいいですね。アリスソフトも旧作基幹スタッフが次々と去っていく中、どうも名作に恵まれない状態が続いていましたが、本作シナリオは十分な合格点、さてさて、リーザス、ゼス、JAPAN、コパ帝国、カラー、AL教と大勢力を従え、次のヘルマン編が俄然楽しみですね。

因みに、追加シナリオで一番面白かったのは、ホモ戯骸とランスがヤッてしまうクエストですかね笑


【グラフィック】
上記したとおり、システムの改善点が凄いですね。「ランスクエスト」でこうだったらいいのにとユーザーから寄せられていたものは大体反映されていますし、難易度の付け方もだいぶ自由度が高くなっています。

電機業界での余談ですが、初期ロットからメーカー主導で完成度の高い製品を発売する国内メーカーと違い、現在優勢状態にある米国や韓国の勝ち組メーカーは、初期出荷に関しては完成を待たずして販売開始し、実際のユーザーの声を取り入れながら製品をブラッシュアップさせていく、という話を思い出しました。最初には色々言われるんですけど、結果的には勝っているんですよね。アリスの大盤振る舞いなパッチ配布や、今回のような販売展開には、少し似た様な視点を感じました。

原画やキャラ立ち絵に関しても大幅に増えています。織音さんの原画は素晴らしいですね。


【キャラクター・音楽】
本編では、サチコやアルカネーゼを筆頭に新規のキャラが多数登場しましたが、エンディングの後日談を読んでいる限り、実はパステルやリセットといったカラー陣営を除くほとんどは本編限りのキャラなのではという懸念がありました。

その中で唯一次作以降でのキーマンになりえたクルックー・モフス、マグナムのメインヒロインと言ってしまって良いでしょう。本編では、自身の目的のためだけにランスに近づいているという、そのいまひとつ共感を得にくかったキャラクター性も、今回様々なエピソードを通じての成長や彼女の置かれている過酷な背景が深く描かれ、かなり魅力的に昇華されています。ランスに対して女の子としての感情を芽生えさせるそのさらに前段階……のようなエピソードもありましたし、今後が楽しみなキャラになりましたね。一気に人気が出たんじゃないかな。

音楽は基本的に本編のものに則りますので、特に付すことはありませんが、追加BGMとりわけアム戦BGMはめちゃくちゃかっこいいですね。上がるゲームBGMにはさすがのアリスソフトSHADE氏です。


以上、ランスクエスト・マグナムです。
最初にも書きましたが、マグナムまで込みであれば、シリーズファン必須の作品ですね。最近不調のアリスソフト、ランスがこけたら悲しいと思ってましたが、結果的には良かったですね。


関連レビュー: ランスクエスト

テーマ:美少女ゲーム - ジャンル:ゲーム

フォセット ~Cafe au Le Ciel Bleu~
フォセット ~Cafe au Le Ciel Bleu~



メーカー戯画
シナリオ■■■■■■■■■□ 9.5
グラフィック■■■■■■■■□ 8.5
キャラクター■■■■■■■■□ 8.5
音楽■■■■■■■■□ 8.5
丸戸底力■■■■■■■■■■ 10
総合【A+】 89点

ずっと居続けたい世界

ファン歓喜、極上の一品と言わざるを得ませんね。「エロゲの教則本」ともいえるエロゲとしての理想形「パルフェ」、その前身であるライター出世作「ショコラ」、僕の中で「学園青春ゲーの聖典」というレベルまで達している「この青空に約束を――」のファンディスクになります。

【シナリオ】
シナリオは「パルフェ」「この青空に約束を――」を舞台にした、複数ライターの手によるオムニバス形式になっています。各ヒロインとの後日談がほとんどで、大体はシリアスなものよりはファンディスクの性格を生かしたドタバタものが多いですね。全体的には「ごく平凡」なシナリオばかりで、圧倒的な完成度を誇る2作品とその中で生き生きと動くキャラクターたちが前提にある以上、各ライターさん、楽しかったであろう反面やりにくい仕事だったんだろうな~と同情します。

その中でも群を抜いて素晴らしいのはやはりオリジナルライター丸戸史明御大が書き下ろした、パルフェ里伽子ルート後日談の「里伽子抄」、そしてこんにゃく卒業式間近の一日を描いた「この冬空に歌声を――」でしょう。

こういった本編の隙間に挟むような後日談や追加シナリオというのは、要は「後付け」になりますので、実は結構つくりやすいものなのです。設定と本筋がすでにありますので、その中で自分のやりやすいところにリーチするように物語を繋いでいけばいいのですね。同人小説などで二次創作がウケるのもその辺のやりやすさがひとつの理由です。そして後付けであることを最大限に生かして、ともすれば本編以上の泣きをもたらしてくれたのがこの2作品です。

特に、「里伽子抄」におけるビデオレターシーン、「この冬空に~」における屋上演説、エア雪合戦シーンなんかは、涙なしには読めません。この文字を打ちながら思い出して鳥肌が立っているくらいです笑。

本編里伽子ルートは、ふたりが結ばれてからエピローグまでの数年間は描かれておらず、数年後に幸せを掴んだシーンが描かれ幕を閉じます。ですがその間に、腕が動かないことで、確実にあったであろう里伽子の葛藤や仁との衝突を描いたのが「里伽子抄」です。そしてその状況を打開するのは、やはり喫茶「ファミーユ」の仲間の力なんですね。「パルフェ」の良いところは、仁と喫茶「ファミーユ」従業員面々との関係の厚さを丁寧に描いていたところでした。彼は、自身の能力の高さを見せつつも、話の山場で必ず仲間の力を借りて、「ファミーユ」即ち「家族」としての温かみをヒロインに与えるんですね。それは本編でもこの「里伽子抄」でも共通していましたね。


そして、「この冬空に歌声を――」、これは本当に恐ろしいシナリオでした……。こんにゃく大団円であった卒寮式シナリオ「約束の日」の"数日前"という恐ろしい設定。それを聞いただけでも涙腺という名の堤防が決壊されるのが約束されています。僕は、物語導入で既に泣きそうになりましたからね。

前述したように、「後付け」であることをふんだんに生かした内容で、同級生である航の祖父と校長との互いを憎からずも認め合う会話、星野家と羽山家の和解回想で描いた海己の成長、そしてそこから繋がる本シナリオ最大の泣きシーンである、航が南栄生の代表として海己の父親にぶつける屋上の大演説シーン、さらにラストには各自が卒寮式のための歌を練習している風景……といった本編を踏まえた上で「これを描けば泣くだろう」というシーンを連続させ、山場では「季節外れ/土地外れの雪」をベースにしてつぐみ寮の絆の強さを描き切るという非常に"ニクい"ストーリーでした。

特に、航の屋上演説のシーンに関して言うと、丸戸史明というライターに対して戦慄を覚えるレベルの出来で、航が静かに吹っ切れつつもそこから激熱の演説シーンへとつながっていく緩急のもたせ方が本当に凄まじいです。海己ルートを見てきたユーザーからすると、このシーンは反則の泣きシーンですよね。いやホント、あくまで「普通」の世界観を描いているというのに、こんなにドラマチックでロマンチックに場面を紡げる筆力というのは並大抵ではないですよ……。

本シナリオは、どのヒロインと結ばれていたとしても整合性が取れるようになっていますが、逆に言うとどのヒロインを選んでいたとしても、ここで航が救われるのだと思うと、非常に胸が梳く思いですね。


もうひとつ丸戸さんが書いているのは、カトレアとの結婚式シナリオですが、これまた彼女のキャラを生かしきったテキストに、里伽子からの祝電が届くという予想外のホロリシーンも混ぜた良シナリオです。


他ライターさんのシナリオは、本編を継承するレベルのものにはどれも達していないというのが正直な感想ですが、唯一、同じレベルに並んでいたのが、木緒なちさんが描いた凛奈後日談ルート「わたしのかけら」でしょう。と、いってもこれは実質、航と凛奈がくっつくことで恋に破れることになった「茜シナリオ」になります。

本編では、航の「逢わせ石」の本当の相手が茜であることは最後まで伏せられ続けていて、ここに彼女の健気さが込められているため、それがバレてしまうという設定前提は賛否両論のようですね。しかし、それはさておき僕は、あまりにも切なすぎる青春の痛みをこれでもかというレベルでえぐってくるこのストーリーを圧倒的に支持しています。問い詰める航に対し、「逢わせ石」を海に投げ捨て、凛奈のために自分はあくまで黒子に徹し続けようとする茜の優しさにはこれまた涙が止まりませんでした。またここのBGMが「約束のブーケ」なんですよ。可哀想すぎるでしょう。 

僕はこのシナリオがあったから、木緒なち&ねこにゃん「さかあがりハリケーン」をプレイしたといっても過言ではないです。それくらい好きなシナリオです。


いやはや、シナリオのこのボリューム感、「ファンディスク」という名にふさわしい大満足版ですねコレは。


【グラフィック】
さえちゃんの一枚絵など、何枚か差し替えられているグラフィックもありますね。

最もパンチのある新規絵は、「この冬空に歌声を――」内における山場の、エア雪合戦シーンの一枚絵ですかね~。実際の枯れた風景と、雪が降り積もっている想像の絵が切り替わる瞬間は鳥肌モノでしたね。

他、ミニゲームや着せ替えといったファンディスクならではの機能も入っています。ミニゲームは難しすぎる笑。個人的に良かったのは、ショコラ、パルフェ、こんにゃくのメモリーメニューですかね。全4作インストールされていれば、フォセットから全場面を呼び出すことができます。ファンにとっては嬉しい機能かと。


【キャラクター】
この部分も間違いのないところです。またファミーユやつぐみ寮の面々の温かいドタバタ劇が見れるというのは嬉しい限りですね。ただ、ショコラの翠好きの僕としては彼女にも、といいますかショコラ勢にももう少し焦点を当ててほしかったですね。


【音楽】
本編でも優秀だった、温かみのあるBGMがまた心に染みて泣きを助長するんですよね。たまらないです。

新規で作られた音楽も何曲かあるのですが、その中でもエア雪合戦シーンで流れるゆったりとしながらも雄大なストリングスBGMは、彼らの青春の幕閉じにふさわしい雰囲気で、秀逸な出来だったと思います。新規のOP曲は歌声がキンキン響いてちょっと難ありですが……。


以上、「フォセット」です。
冒頭にも述べましたとおり、ファン歓喜の一作ですね。二作品に感銘を受けた人であれば、この作品は絶対マストです!


関連レビュー: ショコラ ~maid cafe "curio"~
関連レビュー: パルフェ ~ショコラ second brew~
関連レビュー: この青空に約束を―


テーマ:美少女ゲーム - ジャンル:ゲーム