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【キラ☆キラ カーテンコール】
キラ☆キラ カーテンコール



メーカーOVER DRIVE
シナリオ■■■■■■ 6
グラフィック■■■■■■■ 7
キャラクター■■■■■■ 6
音楽■■■■■■□ 6.5
主人公袋小路■■■ 3
総合【C】 63点

キラ☆キラ大団円

学生バンド、文化祭といった青春物語から、個々の家庭環境まで泥臭く描いた名作「キラ☆キラ」のファンディスクです。

【シナリオ】
僕も強く評価している「キラ☆キラ」におけるファンディスクですが、ライターは瀬戸口さんではありません。うんー…、ちょっと大きく差が出ちゃったかな、といった感じですね。キラ☆キラの良いところは、バンドものの体をなしていながらも、その内実は現実味溢れる人間葛藤だったところです。ですが、本作はバンドものの上っ面を中途半端に描こうとしてしまった、そして描けなかった、といった感が否めません。まあFDなので色々と制約もあったのでしょうが、どうしても本編と比べてしまう自分がいました。

きらりと鹿之助が結ばれるENDの3年後が舞台となっています。2つのストーリーがあり、前編は欧美学園に通うギター少年を中心に描かれる学園バンド模様を、後編は、本編主人公鹿之助の親友役として随所で味のある存在感を示し続けていた村上が組んだバンド、「HAPPY CYCLEMANIA」のその後を描いたシナリオです。

前編は、主人公である誉田宗太君次第で評価は変わりそうな気がします。僕は全然ダメでした。まっすぐに突っ走るキャラを描きたかったのでしょうが、その独りよがり具合、空気の読めなさ具合は、イラッとくる類のものであり、なかなか共感できませんでした。

物語は、彼のバンド「Super Rock'n'Rollers」と、彼の想い人結衣や鹿之助の妹祐子が組んでいる「第二文芸部バンド」との対比で進みます。宗太は、殿谷やきらりのように、ギターのセンスや持って生まれたカリスマがあるわけでもなく、極めて普通の人間です。バンドとしての実力は、女子ばかりの第二文芸部バンドの方が一枚も二枚も上手な状況です。ですが、彼のロックに対する思いと勢いだけは人一倍、そんな彼と彼が新しく組むバンドの成長物語ですね。挫折と葛藤を重ねながら、夏休み最後のバンドコンテスト優勝を目指します。

第二文芸部バンドを遠くに見据えながら、メンバー間の不和を乗り越え、バンドとしての音を出す楽しみを見出し、徐々に成長していく様はなかなかよく描けています。バンドをやっていた自分としては、ニンマリと当時を思い出す場面もいくつかありました。

が、この短いシナリオの中で、ギター担当であり宗太の旧友であるカズの不治の病はあまりにも唐突すぎます。唐突ですし、さらに仕掛けどころのタイミングもイマイチで、盛り上げて「よし、ここだ!」とシナリオ的に最高潮となるべきポイントで宗太が凹んで盛り下がってしまいます。その後、ステージ上でカズに殴られてからいい演奏をするというのも、盛り上がりとしては微妙にずれているので気が抜けてしまいました。正直この設定は入れるべきではありませんでした。この短さの中で効果的に扱うにはネタとして大きすぎます。もっと普通に終わってくれていたらそれで良かったのに、と思います。さらに最後、ロックに生きるために大好きな結衣を振り切り、退学してロックの道に走るというのも安易かつありえない。裏打ちされた力があるわけでもないので、そのリアルさが希薄で、安いドラマっぽくて冷めてしまいました。

ただ、宗太のバンドメンバーが4人ともキャラが立っていたことは救いでした。改めて言及しますが、練習を重ねていく中でバンドとしての生きたグルーヴを発見し、段々上達している手応えを掴んでいく過程はうまく描けていました。とりわけ、寺でのセッションシーンは凄く良かったと思います。だんだん楽器が重なっていく音楽の演出もグッドでしたね。



前編宗太編のさらに2年後、後編は村上の葛藤劇といってよいでしょう。「HAPPY CYCLEMANIA」を組んで5年が経ち、インディーズシーンではそれなりの成功をおさめているものの、周囲の友人たちは皆就職し、バンドの華だったボーカリストのアキもプロ転向のために脱退し、どうにも力の入らない状況で、生真面目な彼が現状と将来に煩悶するシナリオです。こちらのほうが質は良かったですね。瀬戸口さんの雰囲気に近いのもこちらです。

宗太編からつながっていることもあり、宗太や他のキャラも登場します。村上にとっての初期衝動を思い起こさせる役として宗太は使われていました。最後宗太と結衣も結ばれますし、そういった意味では前編は、この村上シナリオの伏線編として捉えて良いかと。

ラストはファンディスクならではな終わり方でしたね。本編の「第二文芸部バンド」と「STAR GENERATION」の一夜限りの復活ライブ、宗太率いる「Super Rock'n' Roller」、そしてアキの戻ってきた「HAPPY CYCLEMANIA」での対バンにて物語は幕を閉じます。強いて言えば現行の第二文芸部バンドも是非絡んでほしかったですが。

本編は全体的に泥臭く心に痛みを残して物語を閉じる印象でしたが、きらりENDからつながったこのシナリオの派手な締め方は、非常に明るく、大団円で終わるハッピーエンドでした。



【グラフィック】
原画は片倉真二さんと藤丸さん。相変わらず特徴的で魅力あるアニメ調の絵ですが、良いです。背景は本編の使い回しがほぼ全てになりますかね。ライブの一枚絵がどれも凄く良いです。鹿之助の妹とか、SUPER ROCK'N' ROLLERのジャンプしてる絵とかアッキーとショウが笑ってるライブの絵とか。

敢えて言わせてもらえれば、立ち絵の用意されている女性キャラが非常に多いにも関わらず、エロシーンが結衣の1シーンのみというのは18禁ゲームとして、そしてファンディスクとしてはもったいない限りでした。シーン回想メニューも、中央に結衣の絵柄がポツンとひとつあるだけってのは淋しいですね。本編各ヒロインとのその後、なんてもんがあっていいかとも思いますし、村上ルートにおける紅一点ミルなんか、エロシーン突入の伏線シーンもあったというのに、結局ありませんでしたしね。立ち絵が登場した鹿之助の妹もやはり何もナシでした。もったいない。


【キャラクター】
主人公が鼻につくというのは上で述べましたが、宗太は「社会的にダメであることがロック」「ロックにのみ生きることがバンドマン」と自己認識し、さらにそうでなければならないと考えている部分が鼻につきます。考えたうえで敢えてそうしているところが薄っぺらいのです。こういうことは、自分の信念に基づいて行動した結果そうなっていた、というのがカッコいいのであって、そうあるために行動をとる、という逆の流れは最高にカッコ悪いと思うのです。ですのでどうしても宗太が小物に見えてしまう。そしてそんな宗太のバンドなのでどうもしょっぱいバンドに感じてしまう。

鹿之助や千絵など本編の第二文芸部メンバーは、そうあることがロックだと教えられ理解したうえで、それをある種のジョークとして楽しんでいますし、結果としては皆社会的にまともな生き方をしていきます。宗太はそれを真面目にそうあるべきだと考え実際そのように行動しようとする点、敢えてそう書いているなら良いのですが、ロッカーとしての宗太の描写を見ていると、本作ライターさんはバンドものの本質を理解できているのかなぁ、と疑問に思ってしまいました。

しかしながら、一方でのバンドメンバー他3名はとてもいい味を出しています。カズはバンドマンとしてはキャラ的に弱いのですが、宗太の友人としてはとてもいい立ち位置を確保しています.ベースのアッキーは、宗太とはまた違ったベクトルでのダメ人間ですが、彼のようなキャラは恐らく宗太ほど好き嫌いは分かれず、どんなユーザーにも愛されるでしょう。なぜなら彼は、宗太と違い、とにかく自然体で自分を愛した結果ダメ人間になってしまったという愛すべきバカだからです。自然とそうしているのかどうか、その違いはあまりにも大きいです。そういった意味ではアッキーの方がよっぽどロッカー然りとしていますね。ドラムのショウは、アッキーのいい女房役にしてバンド内の理性役、それでいてやはりゴーイングマイウェイなところ、彼もとても良い位置に立っています。ですがバンドを引っ張る宗太君に大物感が全く感じられないだけに、このバンドはダメだろうと思わせてしまう妙、難しいものです。

そして最も問題なのが、結衣の存在感がとにかく薄い。これはかわいそうですよ。せっかくの本作正ヒロインなのですから、もっとエピソードを付随させてあげてほしかったです。彼女よりも、前作から登場している鹿之助の妹のほうがよっぽど目を引いてしまっていますので。



【音楽】
歌付き曲は相変わずのJ-POPですね。本編もそうだったんですが、ロックバンドをやっていた身としては、なんだかんだ彼らの音楽はパンクでも何でもないので、やはりそこにギャップを感じてしまうんだよなあ。BGMも特に追加があるわけではありませんので、特に点は高くないですが、演出面とあいまった楽曲の出し方は評価します。…て、偉そうですね。でも音楽はやっぱどうも厳しく見ちゃうんですよねー。

OPはなにげに本編より好きです。グラフィックの演出もけっこう燃えます。


と、いうわけでキラ☆キラカーテンコール、これにて第二文芸部バンドにまつわる話もおしまいです。ちょっと厳しめレビューをしてしまいましたが、本編とつなげてこの作品を終え、改めて振り返ると、とても良い読後感ですね。是非おすすめしたい二作品です。

関連レビュー: キラ☆キラ



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テーマ:美少女ゲーム - ジャンル:ゲーム

【恋姫】
恋姫

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メーカーelf
シナリオ■■■■■■ 6
グラフィック■■■■■■■■ 8
キャラクター■■■■■■ 6
音楽■■■■■ 5
■■■■■■■■■■ 10
総合【C】 62点

18禁にほんむかしばなし

95年にエルフの姉妹ブランドであるシルキーズから発売され、00年に再度エルフからWIN版がリメイク発売されました。僕がプレイしたのは後者です。刷新するにあたり、縦読みを横読みになどのUIの変更、オール原画書き直し、システムの改善など諸々行われたみたいですね。旧作を未プレイなので比較できないところが申し訳なく思うところですが……。

【シナリオ】
主人公の佐々木小十郎は夏休みを利用して、十数年ぶりに自身の田舎を訪れます。変わらぬ祖母と村の風景、時間の流れ方に身をまかせる小十郎ですが、ある日4人の美少女と出会います。一様に小十郎のことを幼馴染だと告げる彼女たちですが、当の小十郎は彼女たちのことが記憶にありません。彼女たちとの生活の中で、やがて村や住民にまつわる秘密が明らかにされていき……。

エルフ創世記の作品ですので、この田舎の雰囲気も手伝って、思い入れの深いユーザーさんも多そうな気がします。シナリオもなにげに「うたわれるもの」のシナリオライターである菅宗光さんが担当しています。菅宗光さんはエルフ発「BEYOND」のシナリオも担当していますが、この三作には共通の設定観を用いていますね。

テンポも良くそれほどだれることもないのですが、全体的にかなり短いことと、さほどシナリオに起伏があるわけでもないのでほとんど印象に残っていません。また、この手の18禁ゲームは、一人のヒロインに一人のGOOD ENDがあてがわれ、浮気をしたらBAD END直行、もしくは浮気ができないようなシステムというのが基本ですが、本作はヒロイン全員に良い顔をして全員とのエロシーンを経てTRUEルートに到達するという,今ではちょいと珍しいルート構成になっています。一応ひとりひとりのENDはあるのですが、それですと物語の裏にあるここが妖怪の村だということ、長老たちに4人の少女に関する記憶を消されていたこと、長老たちはどの娘が主人公と結ばれるかを懸念していたなどのカラクリが不鮮明なままですね。TRUEルートに入るまでは、妖怪という背景があるような雰囲気はあまり出していないため、TRUEルートに入ってからの伏線の明かし方は、けっこう面白かったように思えます。

【グラフィック】
原画は渡辺真由美さん、下級生アニメ版の作画担当の方ですね。バランスも表情もうまいものです。背景、塗りなどはエルフですので安心感が漂っていますね。


【キャラクター】
ヒロインたちは全員主人公のことが大大大好きで、正直そこに違和感があります。特に過去のいきさつなども描かれないですし、またかっこよく男らしい主人公であるといったわけでも全然ありませんので、お姉さんキャラ~ロリっ子キャラまで総じて彼のことがデフォルトで大好きだという部分にシナリオの軽薄さというか適当さというか、んー、まぁ古い作品で移植の際もシナリオなどはそのまま移植したっぽいので、多くを望むは酷というものですかね笑

4ヒロインは、暴力系、ロリ系、お姉さん系、病弱系と定番の型にはまる女の子を揃えた様相。暴力系の朱雀が一番好きでした。


以上恋姫でした。音楽部分は何も記憶にないので割愛。シナリオも光っているわけではないんで、今やるべきゲームというわけではないでしょうが、当時としてはなかなかに愛されていたように思えますし、うたわれるものファンとしてはプレイしてもいいかもしれませんね。



テーマ:美少女ゲーム - ジャンル:ゲーム

【晴れのちときどき胸さわぎ】
晴れのちときどき胸さわぎ

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メーカーカクテルソフト
シナリオ■■■■■■■ 7
グラフィック■■■■■■ 6
キャラクター■■■■■■■ 7
音楽■■■■■□ 5.5
テンポ■■■■■■■■ 8
総合【C】 64点

夫婦漫才的ラブコメ

95年カクテルソフトより発売された作品、もう15年近く前の作品になるんですねぇ。。。今の感覚でみると全てにおいて足りない部分があるのは否めないのですが、当時ほとんどエロゲをプレイしたことがなく、この手の王道ラブコメエロゲ慣れしていなかった僕は、けっこうなインパクトとして心に残っています。

【シナリオ】
一応シリーズもので、前作「晴れのち胸さわぎ」の続編ということになっているようですが、前作をプレイしておらずとも問題なくプレイできます。舶用学院生徒会長であるかずひこは、前作で晴れて副会長の千尋と付き合いだすことになります。しかし、「スカート膝上30cm」という公約を掲げて当選しただけのことはあるこの主人公、節操がなくセクハラに余念なしの男で千尋の鉄拳制裁が続く毎日です。

ある日龍神を祀る日宮神社に、刻美という"曰く"親戚の子が転がりこんできますが、彼女はかずひこのことを「お兄ちゃん」と呼び旧知であるよう振舞います。何かがおかしいながらも、かつての記憶と夢の残滓からそれを受け入れるかずひこ。そんな中舶用学院では謎の集団緊縛事件が起こるのですが、事件も解決しないまま、舶用学院ご一行は修学旅行に出ることになります。千尋、千尋の姉、クラスメイト、日宮神社の面々に加えて、宿泊先で働いていたかずひこの幼馴染やバスガイドさんなんかを巻き込みつつ、その旅先でもやはり同様の緊縛事件が起こったり、刻美が持っている謎の懐中時計とかずひこに宿る龍神の力が作用した結果、時空転移も起こってしまい…。


という、SF作品なのですよ、実は。


時空転移の設定をうまく使って様々な伏線をシナリオの仕掛けとして鮮やかに用いる場面も多く、結構わくわくしながら読んでいたように記憶しています。また、前半の怒涛のギャグ展開に反して、後半はシリアスめな流れをとり、最後はご都合主義ではありますがウルッとくる展開をみせますので、全体としては満足度が高く、ボリュームを感じる内容でした。

前作で千尋と付き合いだしたという設定を崩さないように、基本的にはパラレルワールド上で他ヒロインとHをするという流れをとったりもしていますし、まだまだ続編をリリースできる余地はあったと思うのですが、本シリーズは本作で打ち止めになってしまっているみたいですね。続編があれば絶対プレイしていたでしょうが…残念です。


【グラフィック】
画面をところ狭しと動き回るエフェクトが面白いです。この時代の作品でこれだけコロコロと動くのはけっこう凄いことなんじゃないでしょうか。ただ、かずひこが誰かにセクハラをすると即座に千尋の鉄拳制裁がエフェクトと共にカウントされていくのですが、これが実にうざったい、というかすぐ飽きる。このカウント数もシナリオに絡んできたりはしないみたいですし…。

絵は大田武志さん、今見ると幼めかなーとか思いますけど当時は凄く好きだったすね。でも何か千尋がヒロインっぽくないんですよねー。絵的に地味で、むしろ月美、なぎさの方がよっぽどメインヒロインの様相です。まぁある意味このストーリーは、ポジションこそ千尋がメインヒロインですが、月美がシナリオ的には完全にメインヒロインだったといっても差し支えないので、そういった印象も根付いているからかもしれません。



【キャラクター】
キャラクターはよく描けています。主人公、ヒロイン、サブキャラと個性あふれる変人たちが集っているおかげでシナリオにいいテンポが生まれていることは間違いなく、非常に動的な作品にしあがっています。唯一もったいなかったのはメインヒロインにしてかずひこの彼女である千尋かな。前半は暴力彼女としてだいぶ暴れるのですが、彼女は本作において「かずひこの節操無さに疲れ恋人関係に自信が持てなくなる」という役割を与えられるため、中盤以降かなりしぼんで空気化してしまいます。逆にサブヒロインの月美と刻美、彼女たちは時空転移関連のイベントに密接に関わるキャラクターなので、上にも述べましたが、むしろ彼女たちがメインヒロイン格だったといってよいでしょう。

出てくるキャラは皆濃く、奇人変人を駆使したギャグ面はかなりぶっ飛んでいたように思えます。生徒指導だか教頭だかを、かずひこに化けた珠美がレイプしてしまうシーンなどはかなりウケました。まぁ中でも体育教師の変人ぶりが群を抜いていましたかね。「スポオッツしよう!」 はしばらく頭から離れませんでした笑


【音楽】
特にこれといったBGMもありません。Hシーンの「時を忘れるほどに」、泣かせどころの「永遠の決意」あたりが良かったでしょうか。


以上、晴れのちときどき胸さわぎです。絵に描いたようなドタバタラブコメで良作でした。カクテルソフトの作品とは思えません笑


↑amazonで購入できることが驚きです笑

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【el】
el

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メーカーelf
シナリオ■■■■■■□ 6.5
グラフィック■■■■■■■ 7
キャラクター■■■■■□ 5.5
音楽■■■■■ 5
同僚グロ■■■■■■■■ 8
総合【C】 60点

懐古SF

エルフでかつて発売された「elle」の移植作品ですね。そんな昔のことはよくわからないので、僕は普通にこの「el」をプレイしました。

【シナリオ】
環境破壊により生存が危ぶまれた人類…、政府は、生存可能地域に統一理想国家を作り上げるメガロアース計画を提唱します。凄腕スナイパーである主人公は、この計画に武力を以って対抗する反政府組織「ブラックウィドウ」の起こす犯罪解決にあたることを生業としています。同僚の美人スナイパー「エル」と、時には衝突しながらも共に業務をこなしていくのですが、徐々に不可解な事象が生じ始めます。やがて驚愕の事実が明かされ…と、けっこう壮大な話ですよ。

おもしろかったです。さすがの蛭田昌人だと思いました。もちろん今の感覚からすると、このモロなSF感や展開はちょっと時代を感じさせるなってのも否めないですけどね。それでも当時は素直にスゲェと思ったもんです。

でまぁ結局はけっこうスケールのでかいSFなんですよね。実は主人公やエルはヒューマノイドで、という突飛な展開は「おいおいそりゃ飛躍しすぎや」と思いましたが、全体的な流れは決して悪くないというか良い。

ドキドキハラハラの各事件をその洞察力をもってこなしていく過程と、登場人物の誰が怪しくて誰が仲間なのか全くわからない状況の創出はうまいものです。

なので、最後そういう展開にするならするで、もう少しラストシーンへの伏線や盛り上がりを作ってほしかったかな。一本道なうえに結構すぐ終わってしまうので、値段の割にはボリューム感がイマイチなんですね。当時、購入してその日のうちに終わってしまったものでちょっと虚しかったのを記憶しています。



【グラフィック】
キャラ絵の好みはあろうかと思いますが、さすがのエルフですんでとにかく技術的な部分はとても綺麗です。絵は綺麗なんですが、惨殺シーンの絵が突然現れるうえにかなりグロいのでこれがけっこうキツイ。しかも普通に出てきていた同僚がサクッと惨殺されるのでこれまたキツイ。そういうのに耐性がないひとには時々しんどいかもしれません。

また、マウスカーソルを動かしクリックすることで画面上から手がかりを探していくゲームシステムをとっています。この手法はいまや特に珍しいことでもありませんが、前身となった「elle」においてこのシステムは業界でも初めての試みであったらしく、そういったパイオニア的功績は評価に値します。


【キャラクター】
主人公は女好きでありながらも仕事はきっちりこなす出来る男、まさに蛭田昌人らしい主人公像ですね。メインヒロインのエルも…というか他にメインヒロインらしいキャラもいないんですが、勝気な美人お姉さんって感じで好感度大です。


音楽は特筆することはなしです。雰囲気ぶち壊しだったりしょぼいものではなかったのは間違いないですが。というわけで「el」。近未来的な演出は当時の作品にしてはとてもよく作り出せていたと思います。



テーマ:美少女ゲーム - ジャンル:ゲーム

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