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エロゲ レビュー ブログ
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【Bullet Butlers】
Bullet Butlers



メーカーpropeller
シナリオ■■■■■■■■□ 8.5
グラフィック■■■■■■■■ 8
キャラクター■■■■■■■■□ 8.5
音楽■■■■■■■ 7
男>女■■■■■■■■■ 9
総合【A】 81点

トカゲー

東出祐一郎、中央東口、propellerの「あやかしびと」チームが放つ闘う執事ファンタジーですね。相変わらずのウルトラ漢ゲーとなっております。

【シナリオ】
かつて、堕ちた神「ノーライフキング(不死の王)」が生み出した死者の軍勢に侵略されていた地上種族は、対抗するために総力を挙げて死者の軍勢に立ち向かいます。やがて8人の英雄と1人の名も無き従者によって終止符が打たれ世界に平和が訪れます。その後、8人の英雄は神から聖紋を授かり、その末裔である聖紋継承者「ミスティック・ワン」は人々から崇め奉られ、尊敬の念を集める存在となります。

主人公リック・アロースミスは、命を削る神の兵器「黒禍の口笛(ベイル・ハウター)」を操る、ドラゴニュート種族の英雄フォルテンマイヤー家に仕える執事。彼は、聖紋後継者のひとりである少女セルマに仕えていますが、セルマは能力を半端に持っているラッカー(欠落者)であり、種族の中で軽視されていると共に彼女自身もどこか諦念の意を抱いています。彼女を支えながら一生付き従っていく決意を固めているリック。そんな彼らに聖紋継承の試練や、ノーライフキング復活を目論むテロリスト「聖導評議会」の手が迫ります…。


冒頭から激しく暴力的な戦闘シーンから入って一気に世界に引き込みますね。この辺の展開は東出さんならではというか、非常にうまいですね。

前作同様、ルートにより展開はおろかラスボスまで変わってくる、非常にボリューミーな内容となっています。セルマの友人である魔術師ヴァレリアルートでは、兄である聖導評議会幹部ギュスターブが最後まで物語を主導します。まさかアルフレッドが早々に退場することになるとは……。ギュスターヴはベアトリスとの悲恋があるため何とも彼にとってかなしい最後を迎えますが、それでも救われた部分はあったでしょう。。。彼は、セルマルートだと妹ヴァレリアを救うために一役を担います。これが実に良かった!

ヴァレリアの執事にしてリックの友人、渡良瀬雪ルートは、もうガラルートといってもいいでしょう。前作で薫ルートが虎太郎ルートだったのと同様です。EDが2通りありますが、片方はガラのためにあるEDでしかも最強の一枚絵があります。お、男の背中や!最高の男がおるでー!仕事上のなりゆきで雪を引き取ることになったガラですが、彼の雪に対する思いはまさに父親のそれです。雪の執事としての苦悩や、激しい戦闘シーンなどもあるのですが、とにかくガラの熱さが印象に残るルートでした。

あ、ガラってのは雪の義父であるトカゲ男の刑事なんですけどね。

そしてメインヒロイン、ドラゴニュートの末裔セルマルート。毅然としつつも儚く、懸命にミスティックワン継承という運命と闘うヒロインとしての魅力は彼女がやっぱり一番高いです。リックとセルマの関係も、主と執事、恋人、戦友…と揺るぎない関係でありまして、このルートをプレイしてしまうと、セルマ以外と結ばれるルートに違和感ありありになってしまいますもの。

共通パートだったかセルマルートだったかうろ覚えですが、ミスティックワン継承権が妥当であることを証明するために、各界の大御所を説得するシーンなども非常に読ませるテキストで熱くなりました。

ラストもドラゴン化したシドとの大合戦を経た後に、さらにリックVSアルフレッド&セルマVSレイスという大熱戦が待っています。各キャラクター縦横無尽に駆け巡りますし、まさにこれがメインルートといって差し支えない内容。素晴らしいです。

そして全ルートで共通して暴れまわるのは実はヒト種族のミスティックワンというとんでも設定を抱えている死神レイス。彼の散りっぷりはいつも切なく、熱くさせてくれます。

惜しむべくは、最初に期待を持たせすぎたこと。8英雄のうち、ドラゴニュート一族とヒトであるスカイウォーカーの末裔しか出てきません。冒頭の昔話から始まるこの世界設定があまりにも壮大で心躍るものであったがゆえに、意外と世界が広がらなかったな、という感じがひしとしてしまいました。ここは本当に惜しい。

前作あやかしびとは、最後すずルートで風呂敷を広げすぎでないかい?というところがマイナス点でしたが、本作は事前設定の割には話が小さくないかい?というところがマイナス点ですねー。あと、あやかしびと以上に主役、ヒロインよりも脇役が熱すぎる笑。ちょっとバランスを破壊してしまっているほどです。



【グラフィック】
中央東口さんです。非常にうまいですね…男と化け物の絵が。この人は本当にエロゲ向きの絵師さんではないですね。まぁとはいってもこのハードボイルドで熱い世界観にはマッチしているので良いのですが、「あやかしびと」に比べたら女性絵は正直そこまで魅力的ではないかな~…と思いつつ見返してみるとけっこういい絵ばかり。やっぱり男キャラの良さに霞んでしまっているんですね。

まぁでも一枚絵も多いですし、そのバリエーションも広いです。ヒロインに視点のあたる絵ばかりではなく、サブキャラや、戦闘、さまざまなパターンの絵があるのはとても良いですし、やはりプレイしていて楽しいです。ちょいちょい入るデフォルト絵もかなりかわいくてテンポをよくするのに貢献しています。

ムービーは凝りまくってます。これだけみると絶対プレイしたくなる出来、素晴らしいです。


【キャラクター】
人外最高。とにかくトカゲがクソ渋くそして熱く、トカゲのためにあるゲーム…と言いたいところですが、不死身男が、銃が、豚が、また熱い。オイ、全部人ちゃうやないか!

そしてFBIのアッシュ、こいつがまたクソ熱い。真面目で固い仕事人間であるが実は情に厚い…個人的にはガラと並んで彼のことが好きでした。ギャグ要因として存在しながらもしめるところはきっちりしめるホープもかっこよかったですし、叔父シドも完全な悪役というわけではなく彼の信念をきっちり描いてくれたところが良かった。

さらにシドの執事である兄のアルフレッドは前作九鬼先生クラスのダーティヒーロー。ちょいと心に欠けたところのあるアルフレッドですが、その立ち居振る舞いといい圧倒的な実力といい、彼を好きにならない人はいないだろ、ってくらいいい味出してます。

主人公リックもサブキャラたちに比べると…少々弱いかもしれませんが、普段は温厚であるがやる時は超実力者という点のギャップでバランスはとれていますし、執事なのでまぁこんなもんでしょう。この豪華な男キャラの中でものすごい求心力の主人公というのも、ある意味見てみたかった気もしますが…。

と、キャラクターを語らせると1~9まで男キャラ、残り1で女性キャラを…って感じになってしまうのです。エロゲとしてどうなのよ、と思わなくもないですが、もはやエロシーンもとってつけたようなものですし、いらないよね。


【音楽】
前作はすべて妖怪のタイトルでしたが、今回はすべてモンスター名がタイトルになっているんですね。世界観もあって、どこかRPG的な音楽が多いですね。泣かせる音楽などはあまり印象になく、むしろ動きのある激しめの音楽のほうが良いです。といいつつも個人的に好きなのは、ヴァレリアなどとの日常シーンでよく流れる「hobbit」ですかね、ワンフレーズをリフレインしながらルート音が下がっていく手法はとても好きです。

主題歌、EDは「あやかしびと」と同じ男性ボーカルを起用しています。二作連続で女性ボーカルを起用しないところにエロゲとしての雰囲気を打破するこだわりを感じますね。うまかないんですが


以上バレバトでした。前作ほどではないですが、十分すぎるほどの完成度を見せつけています。特に世界観の設定に関しては素晴らしくそれを生かすためのキャラ構築も見事。もう少し物語の風呂敷を広げてほしかったところはありますが、東出祐一郎さんはこれからも目が離せません!


関連レビュー: あやかしびと
関連レビュー: クロノベルト

  
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テーマ:美少女ゲーム - ジャンル:ゲーム

【臭作】
臭作

syusaku1.jpg

メーカーelf
シナリオ■■■■■■■■ 8
グラフィック■■■■■■■■■ 9
キャラクター■■■■■■■■■ 9
音楽■■■■■■□ 6.5
魅力的な非攻略キャラ■■■■■■■■■■ 10
総合【A】 80点

凌辱ってスバラシイ(?)

大御所エルフの記念すべきWindows版第一作は、このオッサンが女子高生に追い込みをかける「臭作」なる陵辱系ソフトでした笑。本当にエルフという会社は、大御所のくせにそういう節目とかを気にしないあたりが大好きです。

【シナリオ】
前作の故・遺作様の弟である臭作大先生が私立お嬢様音楽学院寮で大暴れする作品です。寮の管理人として学院寮にもぐりこんだ臭作大先生が、いたるところにカメラやビデオを仕掛け、盗撮によって得た獲物をもとに生徒にゆさぶりをかけHに持ち込む陵辱ゲーですね。伊頭家三部作にして、一番の名作なんじゃないかなと思います。とにかくよく出来たゲーム性というかシステムというか…ほんっとうに面白いんすよ!コレ!

各ヒロインの行動予測を立てながら、どこにカメラやビデオを効率よく仕掛けて、いつ回収するかなどを考えつつ臭作を操っていきます。時間内により勿論臭作の行動回数にも限度がありますし、仕掛けたからといってそこでいいネタが取れるという保障も全くありません。各ヒロインの行動と合致しなければならないわけですね。また、どのタイミングで脅しをかけるかなども考えながら行動していかないと、キャラによっては堕ちるまで至らず反撃に出られてお縄を頂戴…なんてこともしばしば。非常に高い戦略性を問われるゲームなんですよ…なのでいい絵が撮れていた時なんかはなんというか、ええ、凄い達成感といいますか優越感といいますか……危険なゲームですねコレは笑

こんなふうに字だけ追っているとすごい鬼畜なんですけど、臭作大先生の微妙なギャグセンスとキャラクターが作品をおどろおどろしくさせないのも非常にうまい演出です。

また本作、ただ陵辱しつくして終わるわけではないところがさすがの蛭田作品ですね。陵辱系のゲームはそんなにプレイしているわけではないのですが、大抵は主人公(プレイヤー)が下衆で女性を攻略していくものだと思います。本作も例に漏れずその形式なわけですが、その設定を逆手にとったラストのドンデン返しは度肝を抜かれました。Hシーンの度に視点を引いた第三者(ユーザー)視点か臭作視点かを選択できるのも、ただユーザサービスというわけではなく、そのラストへの伏線となっているとは当初思いもしませんでした。

と、伏字すれすれのとこですが…。

絵里以外の全員を陵辱状態にし、且つ臭作視点のHを繰り返し続けていると、絵里VSユーザールートに入ります。ゲーム内で臭作視点を繰り返し続けることにより、ユーザーがゲーム内の臭作に、そして臭作大先生がPCの向こうでユーザーに、と入れ替わってしまいます。

そして絵里だけは、ゲーム開始時から臭作大先生とゲーム全体の違和感に気づいています。彼女はことあるごとに臭作大先生を問い詰めてきますし、仕掛けた罠も決定的なところはすべてかわされてしまいます。そしてラスト、PC画面のこちら側にいる臭作大先生・ユーザーに語りかけてくる絵里、メニュー画面などでナビゲーター役のキャラがユーザーに語りかけるってのはよくありますが、このように本筋の一番の山場でこれを行うってのは、なんというか凄い勇気というか奇抜で個人的には面白かったです。そりゃーね、絵里とここで手合わせない人などいないでしょっ



【グラフィック】
さて、おなじみのエルフ起動画面で、いきなり妖精が臭作大先生にレイプされるのがもうセンスあふれる感じではありましたが…。

原画は堀部秀郎さん、本当におつかれさまでした。前述の通り、Hシーンで視点を変えることができるというのが凄かった本作、ただでさえエロシーンがくそ多いというのに、1シーンにつき2パターン描かなければならなかった堀部さんは大変だっただろうと思います。しかしおかげさまで当時たくさんお世話になりますた m(_ _)m。この手のゲームは、面白いものはえてしてHシーンが淡白なものが多いですが、この濃さは賞賛に値しますよ。作画も僕好みで良かったです。

臭作大先生の気持ち悪さもよく出ていますね笑



【キャラクター】
どのお嬢様もそれぞれ高い魅力を持っていますので、征服感といった本能的欲求をものっそい満たしてくれます。典型的お嬢様キャラの渚…だからこそ落とした時の向こうの失望感がたまらない、超高飛車な香織…だからこそプライドをへしおるのがたまらない、門限破りの遊び人萌子…だからこ強引に引きこむのがたまらない、三つ編みメガネおっとりな志保…だからこそ勢いよく犯すのがたまらない、姉御系の朝美…だからこそ屈服させる過程がたまらない、ロリピンクの千秋…だからこそ現実を教えてやる感じがたまらない。。。うーん、いやホント凌辱系は範疇外なんですよ。でもこの伊頭家シリーズを心底楽しんでしまったからこそ、「凌辱系キライ」と言えなくなってしまいました。


エロゲ好きなら誰もが参考にする『批評空間』、「魅力的な非攻略キャラ」って項目あるじゃないですか。まぁいいゲームならば大抵は「このコが攻略できないのか~」ってキャラはいるわけですが、僕が今までプレイしたすべてのエロゲの中で最もそれを感じているのが、本作の「高部絵里」です。

このお嬢様集団の中にいながらにして、彼女はとても普通の子でありたいと願っていて、実際その言動は世間ズレすることなどまるでなく、とてもしっかりしたものです。そういったところも好感度が大きいんですよ。ヒロインとしての格が非常に高い設定なんですね。何度も何度も彼女を落としたい!と願いました。絵里を絶対陵辱してやるんやーーー、と臭作大先生と同化していた私はエルフの思うつぼです。

そして落とせない事実…orz、メインヒロインを落とせないなんて。ここは賛否両論でしょうが、だからゆえに本作がどこか格式の高いものになったことは間違いありません。

ちなみに後に発売されたDVD版では最後に絵里をレイプするシーンがあるみたいですね。ユーザーの要望が強かったんでしょうね~。ただ、これらの追加シナリオ分は評判が総じて悪いようです…がそれでも絵里とのHシーンがあるってだけでも金を落とす価値があるかも!

最後に臭作大先生ですが、前作遺作は完全に恐怖の象徴でしたが、本作は、セリフがいちいち面白く、ユーモアに富んでいる何だか憎みきれないおもろいオッサンです。まぁやってることはありえないくらいひどいんですけどね。


【音楽】
最後に音楽ですが、特筆すべきものはなし。ただ、陰湿な計画が暗躍している隔離された施設、って感じの雰囲気はよく出ています。


てなわけで凌辱ゲーの金字塔、臭作でした。
これ書いていたら凄くやりたくなってきたので、ちょっくらまたプレイしてみます。


関連レビュー: 遺作
関連レビュー: 鬼作



テーマ:美少女ゲーム - ジャンル:ゲーム

【百鬼~淫黙された廃墟~】
百鬼~淫黙された廃墟~



メーカーelf
シナリオ■■■■■■■□ 7.5
グラフィック■■■■■■■■■ 9
キャラクター■■■■■■■ 7
音楽■■■■■■ 6
ロケーション■■■■■■■■ 8
総合【B】 73点

軍艦島クオリティー

僕は、初めてやったエロゲが「下級生」で、続いて「同級生」シリーズをプレイしすっかりこの世界の凄さというか良さを知ってしまいました。その後、エルフと勘違いして買ったF&C「同窓会」が個人的不発だったため、「やっぱエルフだからおもろいのかな」と思いつつプレイした「遺作」「臭作」で改めて溜飲を下げた・・・という圧倒的なゴールデン蛭田ルートを通ったエルフ信者でした(実はYU-NOだけプレイしていないというと罵られそうですが、リメイク版を待ち続け幾星霜―)。そんな僕ですので、エルフ作品だというだけでそれなりの評価をしてしまいます。あんまり評価高くないんですよねー本作。けっこうな名作だと思うんだけどなぁ。

【シナリオ】
かつて石炭採掘の要衝として栄華を成し、労働者とその家族で東京を遥かに凌ぐ人口密度を誇った応化島―、島には高層アパートをはじめ学校、病院、神社…と、町としての機能がひととおり揃っていた。しかし主要エネルギーが石炭から石油に移行するとともに島は閉山。住民は消え、そこには廃墟となった島だけが残った―と、舞台はそれから10年後の話です。友人の高志に誘われるまま、いまは廃墟と化した応化島のミステリーツアーに参加した竜一。ツアーには、ふたりの他に、幼馴染の妹キャラ若葉、少し年下の女の子コンビ元気っ子宏美と眼鏡っ子祥子、油ぎった中年社長篠原とその妻とも子、また彼らに因縁のありそうなガタイのいいオッサン伊藤、さらにツアーコンダクターの大石と恵美さんが参加しています。思い思いに島を探索する面々でしたが、竜一たちチーム若手の4人が発見したある事実を引き金に、凄惨な事件に皆は巻き込まれていきます。島に隠されている秘密と悲劇を見つけられるか、ってな感じですか。

シナリオは、ま、勿論BAD ENDなんかもありマルチエンドですが基本的に、「ミステリールート」「応化ルート」「言霊ルート」「百鬼ルート」の4パターンに分類されます。ミステリールートは字の如く、ストーリーで起こる殺人事件を解決する現代でのルート、応化ルートは祥子と宏美の個別END、言霊ルートは背景となる場面を描きつつのエロシーン集、でそれらのルートからの条件(15の小説を回収だったかな?)を満たすと、応化島の過去、つまりミステリールートに至る経緯が描かれる百鬼ルートが追加されます。百鬼ルートのラストはかなり良かったので最後までプレイすることをおすすめします。伏線未回収のまま終わるミステリールートを各ルートで多角的に補完する流れは非常にうまく、評価できます。

でもミステリールートは正直ミステリーとしては弱いんですよね。学校探索中にあかりの死体保存を発見してしまってから、通信が途絶え、翌日に迎えがくるまでの間次々に参加者が殺されていく過程自体は迫るものがありましたが、なにぶん期間が一晩と短いうえに、その要因も直接犯こそ恵美ですが、黒幕はいきなり出てきた大河内財閥の義昌ぼっちゃんという新キャラであると共に、理由もそれまでのキャラに起因する理由ではなく、あかりを見つけられたから皆殺しという完全に彼のエゴであるため、なんだか拍子抜けだったのが実際のところです。

ミステリーツアーも、島の所有者である大河内財閥会長気まぐれで行われた、それで義昌が監視役として恵美をよこしたというのも理由付けとしてあまりにも弱い。というわけでこのルートは一見メインっぽいんですが、世界観堪能&伏線提示ルートだと思った方がいいかもしれませんね~。


百鬼ルートに入るために、物語内で集めなければならない短編15編がありまして、中身自体は本編とはまるで関係ないんですが、この出来が総じて良い、ってのもなんというか勿体なかったかな…これらが破綻することなく本筋ストーリーに絡んでいたら総合評価はもう1ランク上をいっていたと思います。



さてさて、しかしてそしてその百鬼ルートですが、今まで妹のようにキャイキャイ主人公にまとわりついてきていた若葉の存在自体が伏線になっていることがわかります。まぁ彼女は他ルートのENDで、帰路についた竜一の前からいつのまにか姿を消しているという伏線があるので、何かしらのトリックスターであることは薄々わかってはいるのですが、その展開には落涙必至です。物語当初から当然のように"そこにいるように"登場してきますが、実は諸悪の根源である義昌に撃ち殺され死んでしまっている(ということにしておきましょう、とりあえず)彼女、幼馴染設定も作られたものなんですね。


しかし「百鬼~淫黙された廃墟~」とは…、もっといいタイトルはなかったものでしょうか…。実際ストーリーは、悲しい話ではありますがもっと純粋なお話でして、このタイトルだと鬼畜系っぽくて導入部分ですでにユーザーを選んでしまいそうじゃないですか。タイトルって重要だと思うんですよねー

余談ですがこのゲームで初めて僕は端島、通称・軍艦島の存在を知りました。なんとワクワクする舞台設定をしてきたんだと思ったものですが、まさか本当に存在している島だとは思いませんでした!歴史背景もすべて実在の端島のものと同じなんですね、いつか行ってみたい土地のひとつとなりました。ただ、やはり廃墟なもので今は入島することができないとか…まわりを廻るだけの定期船が出ているらしいですが、それだと面白くもなんともないしな…。



【グラフィック】
塗りはエルフなんで素晴らしいレベルですし、キャラ絵自体もエルフっぽくないというと失礼かもしれませんが、従来のエルフよりはかわいらしい感じの絵柄です。兼高双一さんですか、個人的にはかなり好きな絵柄ですが、ほかの作品では描いてないのかなぁ。

それから3Dマップですが、敢えて移動など3Dマップにしたことでユーザ批判を読んでいるみたいですが、僕はプレイ時、その時発売されたばかりのPCでスイスイとプレイしていましたので、むしろ「スゲー」と思っていましたねー。特にOPデモ、海面スレスレを島に向かって視点が突っ込んでいくCGは正直かなり奮えました。こりゃー絶対やるしかねぇと思いました。



【キャラクター】
主人公も含めて全員声付です。なので感情移入ができない、という意見も散見されるようですが僕はたいして気になりません。まぁただ、主人公の竜一君のキャラがちょいとばかし弱いのは事実です。かといってそれを補うキャラがいるかといわれれば、高志も弱いし…過去の伊藤は熱かったけど。またエルフのレビューを書く際は必ずエルフお得意の奇人キャラについて書きますが、奇人らしい奇人もいないですね。強いて言えば大河内義昌なのですが、彼は奇人というよりは狂人といった方が近いんでねー。

一番かわいいのは宏美でした。本作のような暗い作品内では、あーいう爛漫なキャラはホント重宝します。それからストーリーの伏線におもいっきり絡んでいる若葉もそのシナリオがキャラクター性を思い切り押し上げています。しかしあかりは報われないなぁ…。


【音楽】
ここがちょっと弱いですね。おどろおどろしい雰囲気はよく出ていますが、きめどころに欠ける感じですね。


そんな百鬼です。
僕は隠れた名作だと思っています。このサイトをひととおり見て傾向が似ていると感じられた方は是非プレイしてみてください。





テーマ:美少女ゲーム - ジャンル:ゲーム

【同窓会】
同窓会

dousoukai.jpg

メーカーFAIRYTALE
シナリオ■■■■ 4
グラフィック■■■■■■■ 7
キャラクター■■■■□ 4.5
音楽■■■■ 4
同窓会という名の合コン■■■■■■■■ 8
総合【E】 47点

痛い思い出(私の)

elfから発売された同級生/下級生という傑作をプレイした後、この「同窓会」を店頭で発見した当時の僕は、圧倒的未成年のくせにいけないコーナーにいる羞恥心からメーカーをあまりよく確認せず、「エルフは漢字三文字『○○○』というタイトルを出す学園モノ恋愛ゲームメーカーなんだなぁ」と勘違いし、この作品をプレイすることとなりました。

【シナリオ】
いまは大学生となっている主人公たちが、中学時代のテニス部の同窓会で久しぶりの再会を果たします。当時の思いと現在も続く思いが錯綜し、それぞれの恋物語が幕を開けます…という設定は実に気持ちの良いものですね。

主人公自身も、当時思いを寄せながらも伝えることの出来なかった小早川瑞穂に思いを改めて告げる気持ちでいます。ただ、親友もその瑞穂に思いを告げる気まんまんです。主人公のことを思っているかつての同級生や、後輩などもいます。舞台となる星降里高原で出会う子たちもいます。そして主人公はなぜかもてます。というか、大学生になって久しぶりに会うというに、なお皆が中学の同級生への思いを保っているってありえなくないすか?

雰囲気とグラフィックがなかなかいいので期待してしまうのですが、シナリオが実に薄いんですね。高原内のどこかでヒロインたちと出会い、会話を重ねて個別のイベントに入っていくという流れなんですが、なんとも…それこそ数年ぶりに会った面々が数日という限られた時間の中でHまでいくほど親密になれんのかというのがそもそもおかしいですし、まぁそれは仕様なんでそこまで気にしちゃいないんですが、であればシナリオに必然というかインパクトある展開を望みたかった。シナリオ力の不足が、意味ある展開への説得力に全く貢献していません。

さらにいうと、そんなわけですから、サブキャラと非攻略のヒロインが唐突にくっつくのも納得いかない。まったく過程が見えていないですから余計に感じますねー。この数日間でかよ!と。


【グラフィック】
原画は同窓会シリーズで知名度を上げ、センチメンタルグラフィティでも有名な水谷とおるさん。確かにパッケージ原画に惹かれてプレイを決めた部分もありますので魅力的な絵ではありました。が、数も少なく、シナリオがイマイチでしたのでいかしきれてなかったかなぁというのが実情でしたね。

あと、同級生シリーズを意識した、徘徊型システムがまったくうまく出来ていなかった。低確率の運まかせという厳しいものでした。


【キャラクター】
特にコレ!ってキャラがいないんですよねー。あれだけたくさんいるのに。まぁ、主人公が思いを寄せる瑞穂と、今も主人公の世話をあれこれ焼いてくれる鮎が印象に残っていますかね。パッケージにもなっている二人です。

【音楽】
音楽も同様で、今の感覚ですと求めてしまうレベルが高いですからね。よっぽど印象に残っている音楽がある!とかならそれは時代を越えて普遍だったんでしょうけど、ないですねー。

てなわけで同窓会でした。
あまりにもなつかしすぎて、レビューになりません笑

まぁただ、一番最初に経験した地雷ソフトだったということはよく覚えています。



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【ゆのはな】
ゆのはな



メーカーPULLTOP
シナリオ■■■■■■■ 7
グラフィック■■■■■■■ 7
キャラクター■■■■■■■■ 8
音楽■■■■■■■ 7
雪の田舎町■■■■■■■■■ 9
総合【B】 72点

ぬくいゲーム

シナリオ、グラフィック、キャラクター、音楽、どれをとっても程良くて、初心者向けな作品だと思います。大作名作とは言えないけどとても温かくて雰囲気が良い、主人公はまっすぐで、ヒロインたちは優しく可愛く、サブキャラたちがとても濃い。バランスの良い作品であるといえるでしょう。

【シナリオ】
とある東北の田舎町でバイク事故に合い瀕死の主人公草津拓也。そんな彼を助けたのは、自称「ゆのはな町」土地神である「ゆのは」なる少女。しかし彼女は救った命と壊した祠の代償として、高額な金銭を要求してきます。断れば身体の修復は無に帰し、祠の修復がなされないと町自体が豪雪に飲み込まれるとなかば脅迫に近い形でその要求を飲むことになる拓也、ゆのはな町で銭湯を営む伊東家に居候させてもらいながらバイトに精を出すはめになります。

シナリオは丸谷秀人さん、ボリュームのある文章をテンポよく軽いノリで読ませ、日常シーンを描くのがとてもうまい方ですね。ゆっくりとまったりと進んでいくシナリオと、優しいキャラクターたち、柔らかみのある音楽と絵で、作品全体をポカポカした温かな雰囲気が流れています。東北の田舎町という設定もいいですね。雪深い町が舞台であるからこそ、その温かみが余計際立ちます。


銭湯でのバイトを選べば無邪気で純粋なわかばと、酒屋でのバイトを選べば隠れ小説家の椿と、喫茶店でのバイトを選べばエロ女王穂波と、電気屋のバイトを選ぶとイタリア戦艦オタクの尚樹…これは選べません。各ヒロインとのバイトやバイト後のちょっとしたイベントなどを通して親密度を上げて、だんだん恋に落ちていく…という日常パートをベースにした、丸谷さんらしい作品です。


わかばルートは、彼女自身まったりしているのもあり、全シナリオの中で一番まったりと起伏もなく終わります。ある意味ゆのはなの真骨頂ともいえる穏やか~なシナリオですね。ただ、彼女のエピローグが実は一番好きで、ゆのはな町という狭い世界で一生を過ごしていく考えを当然のように持っていたわかばが、拓也のもとへ上京してくるラストシーンは何だか感慨深いものがありました。

椿ルートは、実は超売れっ子ライトノベル作家である彼女の苦悩を癒すルートです。ただひたすら悩み凹む椿を追うルートです。なので途中はかなり重くなってきますし、エロシーンなんかも彼女の現実逃避の場として描かれたりするので、非常に閉鎖的なルートといえるかもしれません。まぁそれを二人でゆっくりじっくり解決していくのもゆのはならしくて良いです。ラストシーン、良かったですね。琴姫みのり(椿さんのペンネーム)の新作「ゆのはな」、いいじゃないすか。

そして穂波ルート。このルートは他2ルートに比べるとストーリーに仕掛けのあるルートでした。豪雪に見舞われるゆのはな町を鎮めることのできる巫女役が穂波だといいます。しかしラストはゆのはがその身を犠牲にして代わりに止めてくれます。…とあるのですが、ひときわ濃かったエロシーンが印象的だったもんで、そっちのが記憶に残ってるんですよねぇ。。。

3人を攻略したのちに、ゆのはルート攻略可能で、ゆのはの生い立ちがすべて説明され、わかばの祖母みつ枝や、椿の祖父渋蔵などが絡んだ伏線が消化されます。最後はとてもすっきり終わりますね。

ちなみにエロシーンはあってないようなもの…と思っていたのですが、穂波ルートだけ何故かやたら濃い。わかばと穂波で4,5倍くらいの差があるんじゃないでしょうか。ここらは統一してほしかったし、さらにいえば穂波ルートのエロシーン、実に質が良いんすわ…わかばでも同質のものを作って欲しかった~泣



【グラフィック】
原画は藤原々々さん。ふじわらわらわらさん?柔らかいタッチの絵で、作品によく合っています。ちょいとエロシーン向きの絵ではないですけどね、でも穂波はエロい。わかばがそのキャラクターも相まって非常に画風とかっちりはまっている感じがするな。

【キャラクター】
主人公拓也は、単純直情型のバカですが、非常に好感の持てる男です。しかし男キャラでいえば椿の祖父、渋蔵が最もかっこいい。いちいちしびれるセリフ、グッとくるセリフを吐きます。わかばの祖母みつ枝もいい味だしていて、要所要所で言う達観したセリフに感動させられましたね。

サブキャラが非常にいい味出していますが、これは丸谷パワーなんですね。彼は日常を彩る力に長けている、即ち魅力的なサブキャラを生み出す力に長けているということと同義です。

ギャグ面では、電気屋の主、尚樹が圧倒的でした。イタリア戦艦マニアの彼は、語りだすとテキストが「・・・(略)」とかになっても音声だけは延々と喋り続けています笑。

欲を言えば、サブキャラがとても魅力的な本作ですが、さらにその外にいるような脇役、ストーリーにたいして絡まない町の一般人たちをもう少し登場させれば、より町ぐるみの温かい感じが出たんじゃないかなぁと思います。あと、ゆのはの守銭奴ぶりがホントに凄くて、「かわいいもんですよ」とかってレベルを超越しているので、そこで感情移入できるかどうかの差が出そうですね。

ヒロイン格の中では、わかばが圧倒的に好きでしたが、いかんせんシナリオが薄い。。。シナリオは穂波⇒椿⇒わかば、でしたが、キャラのよさはその真逆であるよう思えます。そこらへん普通連動するもんですが、ちょっと珍しいケースですかね。



【音楽】
穏やかな曲ばかり。静かな町、穏やかな人、それを丁寧にあらわした音楽です。
といった曲群の中でも、わかば、椿ルートでゆのはと皆が再会を約束するシーン、泣けない穂波が感情を溢れさせるシーンで流れる「満ちる季節」、これが異色であるとともに群を抜いて良いです。PULLTOPは、こういうロック調で揺さぶる曲を1曲入れてくるんですよねー。


以上ゆのはなでした。
根強いファンも多い作品です。




テーマ:美少女ゲーム - ジャンル:ゲーム

【媚肉の香り】
媚肉の香り

biniku.jpg

メーカーelf
シナリオ■■■■■■■□ 7.5
グラフィック■■■■■■■■■■ 10
キャラクター■■■■■■■ 7
音楽■■■■■■□ 6.5
美麗グラフィック■■■■■■■■■■ 10
総合【B+】 77点

エルフ復活祭

ここ最近のエルフは、黄金期を支えた名スタッフが軒並み消えたせいもあってか、往年の名作のリメイクばかりを繰り返し収益をあげるスタイルに移行、新作にしてもどうにも「エルフ」らしくない作品ばかり。そんな中リリースされた本作は、超超美麗なグラフィック、魅力的なキャラデザイン、エルフお得意のダーク路線に寝取りを前面に押し出したコンセプト…と発表段階から「今回は何か違う」と予見させるようなものでした。

【シナリオ】
恋人である由紀との卒業旅行資金を貯めるため、家庭教師のアルバイトをする主人公南拓也。ある日、教え子の三澤乙葉の志望校ランクをあげるため、夏休みに住み込みで家庭教師をしてもらえないかとの打診を三澤家後妻の香織から受けます。しかしいざ入居してみると、三澤家の人間たちの不穏な関係が徐々に明らかとなり、拓也自身もその泥沼に巻き込まれていくことになるのですが…。

野々村・河原崎シリーズに通じそうな、エルフお得意の泥々系ですね。基本的には沙耶というヒロインとのENDに向かう一本道シナリオで、選択をミスるとエロシーンを経てBAD END直行といったものですね。14,5時間あれば全部終わるかと。絵柄もテーマも雰囲気も、ビターでちょい大人びたエロゲですね。

舞台も普通の住宅街の家ですし、出てくる人物も基本的に普通の人たちです。山奥の洋館に縄綱・稲垣・美香みたいな狂人がいる河原崎2とか脱出不可の旧校舎に遺作大先生がいるとか、そういう類のものではなく、ごく普通の設定なんですね。でも何か不穏な空気に満ち溢れている、その空気感の演出は非常にうまくできていますね。

当初ヒールであった叶律子・沙耶と、主人公をかばい続けてくれる香織と由紀この立ち位置が最終的には全く逆になるドンデン返しが本作一番の肝でしょうかね。

そして真骨頂は、「媚肉の香織」これにあり。実は計画的に三澤家のっとりを企んでいた怜悧冷徹な本性を持つ香織視点での再プレイです。この香織視点ルートを見ることで、沙耶の凄さが改めてわかります。

シナリオはよく出来ていますね。この狭い舞台の制限内で、各キャラクターの思惑と行動がうまく立体的に交差しています。ところどころで仕掛けられている香織の思惑に引っかからないように進んでいけばきっと沙耶との流れに乗っかることができるでしょう。


【グラフィック】
グラは本当に凄いですよ。塗りの美麗さにはエルフの底力を見せつけられた感じです。加えて原画担当の市川小紗さん、ものすごい実力派ですが、萌え系の絵柄ではなく、なんというか「艶」のある画風ですね。加えて肉感的な身体の線も非常になまめかしく、どのキャラも魅力的に描けています。そしてエロシーンではこの絵が動くわけですが、それも髪の細かい動きまでよくわかるくらいに非常に緻密な動きを見せます。今僕が知る限りで一番綺麗なグラフィックな気がします。


【キャラクター】
主人公は、基本的におどおどしていて魅力に欠けますが、エロシーンの時だけやたらになりますし、大抵のBAD ENDでは殺人者として刑務所にぶちこまれます。往年のエルフ主人公のようなタイプではありませんが、これはこれでまぁ良いのではないでしょうか。

エルフお得意の奇人は三澤家当主の松太郎さんでしょうか。まぁでも奇人ってほどのもんでもなく、豪放磊落なただのスケベ親父って感じですが、たいがい殺されます

そんなことよりも女性陣のキャラ造形がすばらしいですね。まずは教え子の乙葉ですが、彼女には萌えます。萌えまくります。「萌えエロ」を謳っておいて「萌え」の部分はさほど強くない本作ですが、このキャラに関しては別ですね。キャラデザインが抜群に良いのもあいまって彼女の健気さにはしてやられます。本筋にそこまで絡んでこないのが残念ではありますが、まぁこの泥世界における唯一のオアシスなので、それはそれで良かったかと…また、乙葉ENDもあるにはあるのですが、やっぱりBAD ENDの類だしなぁ…。

次に主人公の彼女である由紀。この不穏な世界観において彼女の天真爛漫なキャラクターにはとても癒されます。だからこそラストで彼女が黒幕側の人間だとわかったときは衝撃が走りました。ただ、黒幕側ではあるものの、彼女は主人公のことを本気で愛し始めていますし、由紀ENDを作ってあげても良かったんじゃないかなぁ。

そして三澤家居候である叶家の沙耶。乙葉の従姉妹になるのかな?彼女は。最初サブキャラみたいな雰囲気なんですが、パッケージになっているとおり彼女がメインヒロインです。超クーデレ。9割9分が主人公に対して冷たい…冷たいんですが、それでもしっかり世話をみてくれているところや、主人公のことを想っているところに彼女の魅力が見えます。非常に出来る女、彼女がいなければ三澤家+主人公はベッチャンベッチャンのドロンドロンになっていたことでせう。本作、ダークな作品ではあるのですが、彼女との純愛ゲーでもあります。

最後に三澤家後妻の香織。この人はめちゃくちゃかわいく、めちゃくちゃエロく、そしてめちゃくちゃ怖い。まさに魔性の女です…キャラが立ちまくっていますねぇ。エルフは奇人男性キャラを作るのがうまいといわれますが、むしろ本作は彼女というキャラクターを作りだしたことが一番凄いですね。


【音楽】
メニュー画面は、BGM一切なしで風鈴の音が鳴っているだけ。これ凄く効果的です。この風鈴の音で世界に引き込んでいるといっても過言ではないです。全体的に音を極限まで絞ったシンプルイズベストなつくりになっています。もちろん敢えてそうしているわけでしょうが、上記したように舞台があまりにも普通の場所なので、音が世界観構築に貢献する部分も大きいと思いますし、そういった意味ではこのシンプルさがうまく作品の世界観を引き出せていると思いました。


以上、やればできるエルフでした。
とても丁寧に丁寧に作りこまれた作品で、すべての要素がエルフらしさに溢れています。



テーマ:美少女ゲーム - ジャンル:ゲーム

【遺作】
遺作

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メーカーelf
シナリオ■■■■■■■■□ 8.5
グラフィック■■■■■■■□ 6.5
キャラクター■■■■■■■□ 7.5
音楽■■■■■■ 6
変態ホラー■■■■■■■■■■ 10
総合【B】 73点

elf真骨頂

とんでもねえキャラ登場させたなと思いました笑。エルフってのはどうにも嫌悪しきれない絶妙な奇人を生み出す技術に関してものすんごい定評がありますが、こんなんエルフじゃなきゃ生み出せないだろうなと思います。まぁ後に兄弟として臭作、鬼作・・・と順次現れていくわけですし、実際臭作大先生と鬼作大社長様はより偉大でしたが、最初のインパクトという点ではやはり彼でしたね。


【シナリオ】
一通のラブレターに誘われるように旧校舎へと赴いた主人公は、そこに同級生や憧れの女子生徒、教師などが同様に集められていることを知ります。首謀者は用務員の怪しいオッサン「伊頭遺作」、集められたメンバーに対して何かしらの復讐感情を抱いています。さらに旧校舎は外に出られないように細工がされていて、そんな状況から主人公たちは無事脱出できるんかいなという話です。


ところどころで手に入るアイテムをどこでどうやって使うのか考えつつ、脱出に向けて行動を重ねていく、『考えて、解く』のキャッチフレーズにふさわしい脱出ミステリーゲームです。難しすぎず、かといって簡単すぎず、やりごたえがあるレベルにうまく落とし込んでいる印象ですね。雰囲気は非常によく出ていて、夜の旧校舎という閉鎖感と遺作の執拗な追いたてが世界観をうまく作り上げています。とにかく遺作が気味悪すぎて最高です♪


遺作はあの手この手で主人公ご一行を追い詰めていきます。とる行動やアイテムの使いどころを間違えると、突然仲間が行方不明になり、後に遺作からの陵辱ビデオが届きます

この流れがまたうまいというか、なんともいえないツボを突いているというか…いや、僕の趣味とかではなくですね、その流れがうまいんですよ本当に。エロシーンにも必要性や重点を置くところはエルフは偉いですね。名作と呼ばれる作品は、たいていエロシーンが薄いじゃないですか。それはそれでまぁ形として良いんですが、エルフやアリスといった老舗メーカーって、"18禁ゲーム"メーカーであることのこだわりを持っているような気がします。

それはさておき、誰かがつかまってしまうともうバッドエンドなわけですが、うまく手をかわしながら謎を解いていくと、全員で脱出劇を図ることが出来るわけですね。途中からなんとなく怪しい親友の陣八君が共犯者なわけですが、そこにいたる流れが、思い返してみると実にうまい。

一年前に妹が変死を遂げた謎を追いかけている美由紀は陣八が怪しいと最初から踏んでいるのですが、主人公は陣八をかばい続けるんですよね。最後、本位の行動ではなかったことを陣八も懺悔するわけですが、結局最後の最後には皆を裏切ってしまう。かばい続けるとBAD END、最終的には主人公にとっての親友である彼を見捨てなければならないという決断の果てにHAPPY ENDがあります。

あまり良い言い方ではありませんが、この何とも後味の悪い感じが非常に遺作らしくて良かった。どんな理由があろうと、彼女を見捨て、仲間たちを拉致し、最終的に殺害されるかもしれない計画に加担していた陣八君は絶対に幸せになってはいけません。

しっかし美由紀の追っていたその真相も、陣八の彼女(美由紀の妹)とのSEXを強要した後、それを拒んだ際に気絶しまった彼女を結局レイプした挙句本当に殺してしまうというもので、遺作のオッサンえぐすぎますわ。



【グラフィック】
ま、古いゲームですんでそのへんは今の視点で見てしまうとあれですが、当時は綺麗だと感じていましたし、何よりエロシーンが濃くて濃くて。また、伊頭家共通のこの見てくれをここで生み出したことは評価です。



【キャラクター】
主人公の小暮健太君、いいっすね。往年のエルフはかっこいい主人公ばかりですが、彼も高校生のくせに頭のキレる出来る男です。しかしそれ以上にかっこよかったのはメインヒロインの一角、橘美由紀。後半の彼女のキレ具合は、それまで活躍していた主人公がショボく見えてしまうくらいです。また、彼女は主人公に思いを寄せているクーデレのため、その片鱗がたまに見え隠れするのもいい感じです。

それと対になるメインヒロインが、主人公が思いを寄せている浅川琴未。彼女は典型的お嬢様タイプであり、美由紀とは全くタイプの違うヒロインです。彼女も性格見た目◎の良ヒロインで、なんとしてでも遺作の手から守ってあげたいところです。

このメインヒロイン2名のみHAPPY ENDがあります。主人公がずっと思いを寄せているのが琴未なわけですが、本編すべて通してしまうと、やはり美由紀に傾いてしまいますね~。

そしてそして、本作最大のキャラといえばやはり遺作大先生ですが。彼は怖すぎます、エロすぎます、キモすぎます


【音楽】
臨場感たっぷりです。追い詰められていく感じがよく出ています。この音楽で、あの雰囲気ならばプレイするものを皆ゲーム世界へ引き込むことでしょう。


以上簡単ではありますが。
陵辱系ゲームというものは、僕自身もそんなに好みではないですし、一般的にもそんな引きのあるジャンルではないでしょう。ただ、この伊頭家シリーズに関していえば、絶妙なシナリオ構成と展開、キャラクターから、意外と幅広いリーチを持っているのではないかなぁ、ということでオススメできる陵辱ゲーです。


関連レビュー: 臭作
関連レビュー: 鬼作



テーマ:美少女ゲーム - ジャンル:ゲーム

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