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エロゲ レビュー ブログ
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【ボクの彼女はガテン系】
ボクの彼女はガテン系

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メーカーelf
シナリオ■■■■■■■□ 7.5
グラフィック■■■■■■■■■■ 10
キャラクター■■■■■■■■ 8
音楽■■■■■■□ 6.5
NTR■■■■■■■■■■ 10
総合【B+】 78点

NTR極まれり

NTR(寝取られ)のかゆいところに手を届かせる作品だったと思います。それ即ち私の大好物です。やってくれますね、これだからエルフ信者はやめられません。

【シナリオ】
事前情報まったく無しで、エルフHPには「ボクの彼女はガテン系/彼女がした事僕がされた事/巨乳妻完全捕獲計画/ボクの妻がアイツに寝取られました。」と4タイトル表示のみ。わかっていたのは原画の一部が「下級生」シリーズの門井亜矢さんということくらいで、いったい短編オムニバス形式なのか一連の作品なのかそれすらもわからないままリリースに至りました。DMM独占のダウンロード販売のみというのも、販促を全く行わない方針(?)に貢献し、謎の作品としてユーザーをおおいに戸惑わせました。結果としては、主人公とヒロインの馴れ初めを描く純愛ストーリー、結婚後のNTR展開シナリオ、間男視点のシナリオ、主人公視点のシナリオと、すべてが一連のゲームにして、多角視点を持つ良質ゲーでした。

時間にしては10数時間程度の短いゲームなのですが、とにかくNTR満足度がハンパではないため、コスパは高いと言えましょう。

僕なりのNTR持論を語らせていただくと、NTRで一番大事なのは「感情移入」です。ヒロインとの関係や、キャラの感情が読み手側に大きく浸透しているからこそ、そのあとの落差ですね、ヒロインが堕ちてしまう状況に魅せられるのだと思うのです。単純なエロを求めるのではなく、純愛だったり壮大なシナリオだったりと、美少女ゲーとしての"格"を備えないと実はいいNTRシチュエーションは出来上がりません。ですが、その一方でNTRってのは、泣きゲーなんかと比べて人気のあるジャンルではありませんので、大きく工数を割いたところでメジャー作品として売れて回収ができるとは考えにくい。このギャップがNTRゲーの難しいところであり、また存在が貴重なところでもあります。ですから、本当は体力のある人気メーカーこそがこういったジャンルを攻めてもらいたいのですが、大手メーカーが敢えてNTRを攻めるというのは、成否のリスクやブランドイメージを考えるとやっぱり少し難しいんですね。

だからこそ、エルフがここまでのNTRゲーを完成させたことは歓喜なわけです。


本作は、最初に主人公視点で徐々に美咲と仲良くなっていく過程が丁寧に丁寧に描かれています。閉塞したジリ貧の生活の中で奇しくも建設現場の土方として働くことになってしまった主人公と、現場のチーフを務めていた美咲。彼がいかに多くの葛藤と共に心を開いていったかを、美咲がいかに主人公のことを大切にしているかを、出会いのシーンからしっかりと切なく紡いでいます。第一章とも言うべき「ボクの彼女はガテン系」パートの流れは普通の純愛ゲーといっても差し支えなく、短いながらもとても綺麗な作品としてまとまっています。そしてこれこそが苦しいながらも後半のNTR展開に実に活きてくるのですね。

第ニ章「彼女がした事僕がされた事」では、数年後の彼らの家庭生活を描きつつも、徐々に伏線を張り、最後に主人公がNTRに気づくところまでですね。場面場面で「あぁ、この時多分寝取られてるんだろうなぁ」というのも何となくわかるため、主人公が哀れになります。

第三章「巨乳妻完全捕獲計画」、最初の舞台である建設現場、そこの元請けである会田建設常務の会田視点のストーリーとなります。1章の純愛シナリオや途中途中でどこか美咲のおかしかった場面でのカラクリといいますか、裏で起こっていた寝取りの過程が描かれます。人の良さそうな顔をして人格的にネジが飛んでいる人間をとてもうまく描いていますね。こういう変人を描かせるとエルフは本当に光りますね。この章あたりからエロシーンも加速しだし、美咲の健気さに心は痛みっぱなしです。

そしてラストの第四章「ボクの妻がアイツに寝取られました」。これは第二章以降の展開を主人公視点に戻して進みます。TRUEルートでは、少し歪んでいながらも家族としての元鞘におさまることのできた彼らですが、目覚めてしまった性癖は維持するという、まぁ本人たちがそれで良いならば……といった独特の結末ですね。作風が作風ですから純愛な締め方というのも無いのかもしれませんが、エルフらしいというかなんというか。


しかしまさか会田の件が一応の落着をみせたあとにおでん屋の大将がNTRに絡んでくるとは思いませんでしたよ笑。気味の悪さもエルフらしさに満ちていて、ねっとりとしたNTRを最後にひとやま展開します。また、ラストに主人公と美咲のHがあるのですが、ここでの彼女が純愛パートでもあったガテン系時代の口調に戻るのが粋な演出でした。個人的には、美咲の主人公に対する想いが最後まで堕ちないところが非常に良かったです。僕は身も心も落ちてしまうNTRはもはやNTRではなく不倫、恋愛に昇華してしまっていると思うのですね。心は保っている反面、身が堕ちてしまうからこそ、本来のパートナーに対する葛藤や反省が重なり、NTRやエロシーンの言葉にリアリティ、背徳感が増すんです。

しかし最近のエルフは土天冥海さんに救われた感がありますね。土天冥海さんのテキストって凄く独特ですよね。一文一文短く語りかけるかのような文体で時として稚拙なところもありますし、主人公も実に頼りない。ですが、エルフの創る世界観とあいまって、徐々に一歩ずつおかしな方向に進んでいる雰囲気を作るのが非常にうまいです。

予想外の名作です。


【グラフィック】
まずは門井亜矢さんの描く美咲が最高ですよ。下級生シリーズで僕は並々ならぬ思い入れがまずありますし、私情差し引いても非常にかわいらしく魅力的な絵柄ですから、この絵が寝とられに喘ぐというのはもうたまらないですね。エルフのエロシーンでのアニメーションも随所に盛り込まれ場を盛り上げます。ゆずちちさんの描くサブヒロイン、ナオの絵もかわいいですね。

時折、エロシーンにおいて子宮の断面図に精子が注ぎ込まれるカットが差し込まれるのが賛否両論ではあるみたいですが、僕は別に嫌いではなく、グラフィックは総じて文句のない最高の出来と言えるかと思います。

【キャラクター】
グラフィック同様、美咲のキャラクターが随一ですね。ガテン系時代は気風のいい姉ちゃんキャラを、婚約後はよく気の利く良妻を、ヒロイン役が彼女に集約される分、時間軸と合わせて彼女の雰囲気やキャラクターもうまく変えていますが、どの美咲も実に魅力的です。

主人公に関しては特に言及する点はありません。土天冥海さんの描く主人公は共通してアクがなく弱々しいですが、それは今回も共通していますね。会田や大将といったエルフ特有の変人枠、ポーカーフェースの策士塩崎くんも狂っていましたし(この人、ナオの先輩を殺していたんですね)、少ない登場人物は皆エルフらしさに溢れていますね。ですが、最初にも言いましたが美咲がすべてとなりますね。

と、見せかけてヒロインがもう一名います。塩崎くんの奥さんであるナオ。NTRの別次元ステージに上ってしまっている塩崎君のおかげで可哀想な目に合っている彼女ですが、その分美咲に負けじと濃厚なエロシーンを展開します。元が大人しくて彼の後ろに控えるといったタイプのNTRとは遠いところにいそうなタイプなだけに、余計上がるものがあるのかもしれません。美咲と対比させる意味でもいいヒロインでした、

【音楽】
第一章では切なげなピアノのBGMが印象に残っていますね。全体的にはこれといったヒットチューンがあるわけでも力を入れているわけでもないですが、最近の土天冥海系作品は共通して音楽が息をひそめるイメージです。これはこれでありかなと。

以上、「ボクの彼女はガテン系/彼女がした事僕がされた事/巨乳妻完全捕獲計画/ボクの妻がアイツに寝取られました。」でした。タイトルが長いっ。


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テーマ:美少女ゲーム - ジャンル:ゲーム

【野々村病院の人々】
野々村病院の人々

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メーカーelf
シナリオ■■■■■■■■ 8
グラフィック■■■■■■□ 6.5
キャラクター■■■■■■■■ 8
音楽■■■■■□ 5.5
病院■■■■■■■■ 8
総合【B】 71点

エロゲ×ミステリー

エルフ黄金期を支えた、蛭田昌人&横田守コンビの古き良き作品ですね。元はシルキーズ、リメイクがエルフから発売された推理アドベンチャーの良作です。当時に類をみない異色作であったことや、それでいて商業的成功をおさめたこと、そして本作成功を受けて、遺作臭作鬼作の「伊頭家三部作」への流れができた点など、その功績には目を見張るべきものがあります。

【シナリオ】
私立探偵の海原琢磨呂はひょんなことから足を骨折し、野々村病院に入院することになります。そこは最近、院長の野々村作治が死亡したことで話題になっている病院。死因は注射による中毒自殺とされているものの、医療ミスの多さからくる怨恨の線や現場のいくつかの要素から他殺の可能性も捨てきれずにいる状況です。婦人にて現院長の野々村亜希子は、とある理由から、探偵である琢磨呂に院長が自殺ではないこと、その犯人を見つけて欲しい旨を告げ、琢麿呂は興味の赴くままに捜査を開始します……。

ミステリーにしてマルチエンディングというハードルの高さもなんのその、ミステリーとしては非常にオーソドックスな内容ではあるのですが、ゲームという環境を駆使して非常におどろおどろしい世界観を創り上げていますし、エルフお得意の全方位に個性が突き抜けたキャラクター群は見事と言わざるを得ません。

蛭田昌人さんの独特のテキストも光ってますね。なんでこんなに面白いテキストが書けるのでしょう、この方は。しょっぱなの琢磨呂と大家さんの御子柴との会話から良質なコントを見ているかのような笑いに満ちています。ユーモア、エロ、シリアスすべてが同居しているうえにテンポの良さが全くブレない、素晴らしいライターさんだと思います。分量押しでも設定押しでもない、とにかく「読ませる」力のある彼のようなライターさんは本当に貴重ですね。復活しないんでしょうか……。

各人の思いが交差してストーリーをなしているところは非常に評価できます。被害者がいて、動機があり、それを中心に話が動いているだけではなく、そこに院長夫人の思惑や梨絵の行動など、キナ臭い思惑が二重三重に重なっているところがシナリオを面白くする肝ですね。ミステリーには必要であることは言わずもがなですが、構成力がすごいですね。エロゲだから、というマイナーさに甘んじることなくしっかり物語ができている点はさすがのエルフといえましょう。物語決着で描かれる犯人の動機の背景や、エピローグ部分がもっと書き込まれていればより良かったかな。


【グラフィック】
まぁ旧作ですので、今と比べると荒い部分もあるのですが、やはりエルフならではの塗りの丁寧さはすごいですね。グラフィックに関しては、その環境その環境における最大限の仕事をする会社だと思います。まぁ、キャラデザインもだいぶ時代を感じさせますし、好みの絵柄というわけではないんですけどね。

【キャラクター】
なんといっても蛭田イズムを前面に出した、主人公が非常にかっこいいです。女好きで適当で、独自の美学を貫き通し、それでいて頭がキレる、非常に魅力的な主人公です。漫才師ばりに口がまわる語り口も最高でしょう。正直この海原琢磨呂シリーズで何本か出せばエルフの代表人気シリーズになっただろうにという思いを禁じ得ません。琢磨呂はもちろんのこと、共闘関係にある記者の勉造、大家の御子柴、同じ探偵業を生業とする小物の西条、その西条の部下で且つ本作ヒロインの一角でもある涼子など、琢磨呂まわりの人間たちも非常にキャラが立っていますから。

舞台の病院内の人間も、犯人である千里はもちろん、双子というギミックを持つ梨絵や怖いようで清涼剤役として機能する美保、暗躍する院長夫人など、それぞれが重要な役回りをもって仕事をこなします。

キーパーソンとなる、入院患者の桃子の友人役の子が必要ないといやなかったかな。でもシリアス、笑い両輪で活躍するキャラが目白押しで素晴らしいですね。

【音楽】
音楽はこれといって特筆すべきものはありませんが、作風に合ったミステリー調のものを利かせていたと思います。全体的にはダウナーな雰囲気ですね。

以上、野々村病院の人々でした。タイトルがインパクトありますよね。ちなみに、今プレイするのであればダウンロード版を絶対お勧めします。塗りも綺麗でエロシーンも少し動きますしね。

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テーマ:美少女ゲーム - ジャンル:ゲーム

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