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【君が望む永遠】
君が望む永遠


↑ 注!冒頭にネタバレあり。未プレイの人は0:15から見るべし。

メーカーage
シナリオ■■■■■■■■■■ 10
グラフィック■■■■■■■■ 8
キャラクター■■■■■■■■□ 8.5
音楽■■■■■■■■■ 9
葛藤■■■■■■■■■ 9
総合【S】 90点

沈痛三角関係

とてもいいタイトルですね。エロゲ史の中で絶大な評価を得ている作品、「君が望む永遠」です。常に凹んでいる主人公+三角関係のしがらみを泥臭く描く鬱ゲーとして有名です。ま、僕は鬱ゲーとかあまり気にならないタイプなので(むしろ泣き泣きの青春ゲーの方がダメージを負います)、たいして痛い気持ちにもなりませんでした。


【シナリオ】
第一章は孝之、水月、慎二の仲良しトリオに、水月の計らいで孝之のことを想っている遥が加わるところから始まります。その後、遥の告白や孝之の葛藤などを経て、無事恋人として歩み始めるところまで。そしてその遥が交通事故により昏睡状態に陥り三年後からが第二章、いわゆる本編になるわけです。体験版はちょうどここまで、ということでそのまさかの展開は大反響だったようです。クロスチャンネルでもそうですが、こういったひっくり返し方は個人的には好きですねー。

第二章は、孝之と水月が恋人関係にあり、植物状態だった遥が目を覚ましてしまうところから始まります。慎二は大学生、水月も水泳選手の道を諦めOLに、遥の事故により受験どころではなかった孝之はフリーター生活を続けています。遥の妹の茜も高校生、当時よくなついていた彼女は、くっついてしまった孝之と水月を敵視しています。そういったすべてが変わってしまった環境下で遥とどう接していくか各々が煩悶する…というのが大筋になります。


僕が本作をプレイしたのは2009年で、実に7年前の作品です。印象としては、正直なところ特に目立ったところのない設定とシナリオなんです。三角関係も、悲劇をもとにした人間関係も、キャラクター造形も今の僕からすると別段珍しいものではない。まぁゲームに限らずメディアものは何でもそうですし、それは時間と進化がなす仕方のないところですが、それでも評価に値するのはやっぱり書き込みの深さです。孝之君は「エロゲ史上最高のヘタレ」として叩かれまくっていますが、彼のその「打たれ弱さ」、登場人物の心の動きが実に丁寧に書きこまれていて、シナリオを思い切り深くしているのは間違いありません。

遥ルート、あちらを立てればこちらが立たず、それは現実の恋愛においてもエロゲ界においても残念ながら鉄則です。本編の水月は本当に痛々しかった。遙に向いてしまう孝之君を引きとめようとする、自我が半壊するほどまでの水月の想いはあまりにも痛かったですし、遥に必死なことでそれを蔑ろにしてしまう孝之君も悲しかった。植物状態という超イレギュラーにより無理やり凍結させざるを得なかった遥への気持ちが氷解してしまうのは仕方ないです、人間そんな強いものではありません。非常にやりきれなさを感じましたし、ここに関して僕は孝之に同情的です…とはいえ、まぁもっと早くしっかり別れを告げてあげるべきでした。最後まで報われない水月がただひたすらにかわいそうでした…が、僕は水月ルートが正ルートだと思っている人間ですんで、そこは自分のルートで幸せになってください笑

最後の水月にはやられましたね。孝之と遙のことを思い皆の前から姿を消す水月に、ED曲「君が望む永遠」。その場面では孝之も、遙も、慎二も、そしてこの僕も涙をはばかりませんでした。さらにエピローグで見られる4人で映っている"現在の"写真…ここは泣きましたね… orz 
慎二がオフィスで電話をしている机にもこの4人の写真が立て掛けられているんですよね。うおぉぉん。。。

ちなみに、追い詰められることで一夜の過ちを犯してしまった水月と慎二ですが、ん~どうですかね。主人公でないがゆえに正当性を持たせてもらえない慎二君ですが、彼のとっている行動や、何よりも孝之と水月を思いやる気持ちには非常に同情できますし好感すら持てます。孝之視点なので、「おいおい何してくれちゃってるの」となるのかもしれませんが、僕個人としてはそこは気にはなりませんでしたし、話の盛り上がり的にOKだと思いました。


水月ルートが一番シナリオがうまく、キャラバランスが綺麗で、また最も感動的でした。遙には申し訳ないですが、これを正規ルートとさせてもらいたいほどです。三角関係のなれの果てにつかんだ水月との幸せ、遙との気丈な別れ、そして最後の絵本を用いた演出は神がかっていました。これで泣かない人っているの…? 絵本最後の挿絵で4匹のオコジョが集まっていたように実際にまた4人で集まれることを願ってやみません…。ED曲の歌詞「この悲しみはいつかきっと優しさになる」が響きます。

本ルート、孝之のことを「姉の彼氏」という立ち位置に置くことで、自分の孝之への想いを抑え込んでいた茜の使い方が実にうまかったですね。であるがゆえに今の「水月の彼氏」という立ち位置は自分の気持ちの置き所に破綻をきたすということですね。ちなみに茜ルートもこの設定を主軸にして進みます。水月ルートで彼女は、「(水月ではなく)私ががんばれば後悔しなかった」的なことを言いますが、それを実際に成していくのが茜ルートとなります。このへんの彼女の心の機微の書き込みは感心してしまうくらいうまいですねー。

慎二が一番いいのも本ルートです。彼は水月のそばで孝之すら知らない情報をたくさん持っていますし、水月と孝之が結ばれることを願っています。そんな彼のピッペン級のアシストの数々は、実に良いものがありました。

上記、2ルートが本作の肝で、茜ルートが準メインルートになりますかね。そして準々ルートとして他ヒロインルートがあります。お嬢様設定の王道をいく、ツンデレが絶妙なキャラ萌え大空寺あゆルート、妹系ドジっ子を支えつつ仲を深めてゆく玉野まゆルート、そしてサブヒロインにここまでの設定を持ってきたかの不治の病を抱える天川蛍ルート、あゆまゆは、遙とは関係のない孝之のバイト先の人間なので、本作の中では比較的明るいノリで大半を進んでいくのですが、天川ルートは激激激重です。なにせ死んでしまうのですから…。「生」について貪欲に描いている遙周辺にまつわるメインストーリーがある一方で、サブヒロインルートで「死」をもろに持ってくるとは思ってもいませんでした。そういった意味ではサブヒロインルートにしちゃ力入ってますし、浮いてもいるんですが、ハイ、超泣けます。

そしてそして…マナマナこと穂村愛美ルート。浮いてるって意味ではそうですね、こっちの方がダンチですかね。孝之をストーキング、監禁、調教し、ラストで孝之も精神破綻してしまう最狂にぶっ壊れたルートです。ネット上の皆さんが「緑恐怖」というのも頷ける怖さでしたが、はっきりいって本作において超異色です。

まあ、(マナマナルートはおいといて、)非常に深いシナリオ群でした。ファンタジーもSFも一切使わず、現実的に無理のあるような設定も用いず、普通である彼らに起こった悲劇を丁寧に丁寧に描き切ったシナリオ、素晴らしいですね。


【グラフィック】
原画は杉原鎧さん、特に遙の絵が総じていいと思います。塗りも丁寧で、立ち絵も豊富ですし、背景も過不足なくそろっています。バランスは良いのではないでしょうか。

またちょいちょい演出が光りますね。遙の交通事故から流れでOPムービーに入るシーンは素晴らしい演出といえますよね。さらに遙ルート、水月ルートのEDの演出もかなり凝ってます。泣かせよう泣かせようという意図満々で、僕はまんまと号泣でした

余談ですが、OPムービーのサビでヒロインたちが振り返るシーンがありますが、これを見ると「きみのぞ」だなぁって感じがします。


【キャラクター】
遙の健気さと意外な強さも、水月の健気さと隠された弱さも非常に魅力的でしたが、ヒロイン格の中では、正直大空寺あゆが一番良かったかなと。なんというか、ツンとデレのバランスが絶妙ですよ。ツンがあれくらい強い方がここぞというときに萌えますわ。それから茜です、彼女は声優さんとのシンクロ率と演技が群を抜いていました。

そして、えてして主人公とヒロインのみで進んでいきがちなこの手の話ですが、脇を固めるメンバーが非常に良い働きをします。まずは圧倒的に慎二、彼のような友人を持てた孝之は幸せ者です。彼くらいストーリーに食い込んでいる男性キャラクターがいると、作品の深みが増しますよね。

そして遥の父親、彼にも泣かされました。父親としての娘を愛する気持ちを感じさせつつも、孝之の人生についても常に考えていてくれる、人間臭さと懐の広さを感じさせるナイスミドルでした。さらにモトコ先生、彼女のご高説に涙腺が緩みかける場面も何度かありました。ただ、先生にまつわる伏線らしきセリフもいくつかあったのにそれらは結局明かされないままでした。

主人公の孝之は、確かにところどころ煮え切らない場面もあるのですが、これだけの一大事を高校生そこいらで抱えてしまった事実はやはり難しいものがあるでしょうし、都度真摯に向き合う姿勢は、弱さこそ感じるものの、ヘタレと糾弾できるものではないはずです。悲しいまでの人間味が、ユーザーさんから叩かれる結果となってしまいました。


【音楽】
BGMはたいしたことありませんので低評価か…が、しかし!OPの「Rumbling Heart」、EDの「君が望む永遠」、この2曲は本当に素晴らしいです。OP曲は「あれ、聞いたことあるな」ってくらいサビの知名度高いと思いますし。イントロの「タッタカター タカタータカター」って入るとこが好きです(わかりませんよね笑)。ED曲は名バラードですね~。遙、水月ルートEDとの強烈コンボがありますので尚更です。2番、ラストサビの「泣いてもいいよ」「あなたに会えた」でルート音が下がっていく場面が秀逸です。


以上、「君が望む永遠」でした。
誰もが幸せになれる恋愛なんてない、と本当に思います。人は弱いものですし、それを時にはさらけ出し、時には隠し、そうやって人はつきあっていきます。そういった人間味を貪欲に切なく描ききった本作、間違いなく名作でしょう。



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