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エロゲ レビュー ブログ
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【スマガ】
スマガ



メーカーNitro+
シナリオ■■■■■■■■□ 8.5
グラフィック■■■■■■■■■■ 10
キャラクター■■■■■■■■ 8
音楽■■■■■■■■■■ 10
ポップ■■■■■■■■■■ 10
総合【A+】 89点

オシャレ!ポップ!リベンジ!

なんとポップでオシャレな作品なのでしょう。本来のNitro+とは全く違う路線ですが、その作品細部に渡るまで妥協無しの高クオリティを叩きつけてくる姿勢というものが、ニトロお得意のハードボイルド路線よりも、他のエロゲーと同じようなノリの本作をプレイすることで余計際立って見えました。

何か書き終えて読んでみると、ほとんどがネタバレになっていましたので、本レビュー伏字なしでいきます。これからプレイ予定の人は見ない方がいいかと思われます。

【シナリオ】
舞台は伊都夏市、この街は、空から落ちてくる原因不明の巨大悪魔(ゾディアック)とそれを打破する魔女(エトワール)の戦場となっている街。冒頭、主人公が何故か空から落下しているところから始まります。本人が記憶喪失であるために原因は不明、わけもわからぬままに地面への激突を待つ中、3人のエトワールが現れます。主人公のありえない登場の仕方にとまどうエトワールたち、しかし彼女らがゾディアックと対決している中、時間及ばず主人公は地面に激突死してしまいます。

目が覚めるとそこは天国、主人公の前に幼女の姿をした神様が現れます。主人公のことを「うんこマン」と呼ぶ下ネタ好きの神様は、彼が望むならば生き返らせてくれることを約束します。死の際、世界を背負って悪魔と戦い続けるエトワールたち、とりわけ前世で自分をかばい共に死んだ魔女スピカのことが離れないうんこマン。彼女と他エトワールを救う決意をした彼は、人生リベンジを神様に告げます。

と、いうわけで冒頭から一気に引きこみますね。この話、完全無欠のハッピーエンドを願ううんこマンの諦めの悪さが高じて凄まじく長く、また力の入ったシナリオ群となっております。シナリオ担当は下倉バイオさん、ニトロプラスの新しい柱になることは間違いありません。彼の魂の叫びが感じられる渾身作でした。

人生リベンジの前提は、一番直近で目を覚ましたところからスタートする、重要な選択を迫られる場面で記憶が甦る、この二点。時には失敗してゾディアックに殺され、時にはゾディアックに世界を滅ぼされ、うんこマンはこの条件下で繰り返し死んでは生き返り続け、最良の未来をつかみ取るために努力を重ねます。


まずはスピカ編「SHE MAY GO」。冒頭でスピカを救うことを決意したうんこマンですから、本ルートはスピカをなんとか救い近づくためにあれこれ試行錯誤するルートとなります。「超人じゃないから世界は救えない。でもおまえの涙くらい、拭くことはできると思うんだ」と告げるうんこマンは超かっこよかったですね。直後のスピカ泣き顔のCGもガハハグッドだー。うんこマンのいいところは、決して自分が世界を救おうとしないところ、彼は超人でも何でもないので、自分のできる範囲でエトワールを救いたいと考えているのですね。最後の戦いを終え死に行くスピカを受け止め、名曲アイノコトバに流れる展開は見事。セカイに絶望している彼女を支え続け、彼女の満足いく物語を受け止め、そして共に死に行く…本作全体の中で最も儚く感動的なルートでした。正直、すべてのリベンジの中で物語として綺麗にまとまっているのは一発目の本ルートだったと思います。

ガーネット編「SAD MAD GOOD-BYE」、鬱々としたルートでした。スピカを救うためにリベンジするうんこマンですが、節々の行動の違いにより運命が変わり、スピカは早々に戦死してしまうあたりが悲しかった。この世界の仕組みであるアルマゲストの秘密が明かされる本ルート、それはエトワールひとりの世界観が舞台世界を形作るという超設定。前世と違い本ルートはスピカではなくガーネットがアルマゲストになっているために違う展開を成しているという並行世界の作り方は見事。結局世界はどうでもよくて、一人の愛する人がいればいいと思っている彼女の世界観が独自の世界を作ってしまいますが、それが破綻してしまう物語でした。

ミラ編「SHOOT THE MIRACLE GOAL」、ハッピーエンドルートとなります。世界の根幹が提示されるルートでもあり、ゾディアック本体を叩くために宇宙の果てへ旅立ったりと無駄に壮大なルートです。と、いうかミラはいいですね。僕はロリじゃないですが、3魔女のうちで一番人間的に出来ていて、皆の幸せを願っていて、優しいのが彼女です。主人公がループし続けること、すなわち皆の行動を知りつつ行動していることに罪悪感を感じ諦めそうになった時、彼を抱きしめ「ヒーローに秘密はつきもの」「つらいけどがんばろう」と諭すシーンにはグッときました。

しかし何周も何周も死んでは立ち上がるうんこマンを見ていると、「全員幸せの結末を迎えたい」という彼の痛烈な思いを応援している僕自身に気付きます。何度も失敗しては蘇るある種の鬱陶しさが、徐々に努力と執念への共感に変わってきます。ですので、ミラの回でラスト、幸せな結末を迎えた時の「人生リベンジ、完了だろ?」、このうんこマンのセリフには熱くこみ上げるものがありました。

正直なところ、アルマゲストの設定とそれにまつわる物語の進め方には強引だなと思う部分もそれなりにあり、全体を理解し切りながら読み進めるには少しライターよがりなところがあるっちゃあります。ですが、ご都合主義上等で突っ走っている姿勢には爽快感すら覚えますし、「あの時よくわからなかった」という部分も、その後の誰かしらの考察や独白でちゃんと説明補完されていて、最後まで読めばなんとかわかって読み終えられるところは、よくサポートしきったもんだと思います。

このミラルートを以て、皆が一応幸せになる大団円ハーレムルートを迎え、とある少女が強い願いを込めて具現化した世界が本作であるという、伊都夏市設定の仕組みもわかります。アリデッドがアルマゲストを後輩魔女に譲っていることから、創られ管轄されていたこの世界も、独立した世界としてしっかり神様陣の手を離れ回り出しています。本来ならばここで終わりになるはずでしょう。

しかし、一度EDを迎えて始まる、さらなるハッピーエンドを目指しての別視点での物語。「まだあるんかい!」とうれしい悲鳴です。うんこマンが、一度幸せな結末を迎え物語の視聴者側にまわったことにより、新たに物語に挑戦する別のうんこマンからは声を聞くことができます。主人公にもCVがついていたのに何故かずっと無声だったことがここで初めて明らかになりますよね。基本的には同じ物語を追っていくことになるのですが、それまでの主人公が神側の視点に移っているため、ところどころで新しい主人公にアドバイスを送ることができます。これで世界が少し変化していくのですね。


さて、新スピカ編「SAKURA MAU GAKUEN」、いいタイトルです。彼女の世界への諦念を、信じる心でなんとか覆すルートです。二郎が作ったミラのロボットにスピカを会わせ、彼女の世界観を打破する流れはシナリオ勝ちだったかと思います。死んだと聞かされ続けてきたエトワールたちが実は生きていたという価値観をスピカが持つ、という流れですね。そしてラスト、気休めではなく本当に死んでいなかったエトワールたち…ミラも結局生きていて復帰しますしガーネットもゾディアックから奪還します。あれだけ物語山場の仕掛けを担ったミラが実は生きていたところはちょっと冷めましたが笑、未来に絶望していることがスピカ編の共通設定で、前主人公のスピカ編もその設定に準じた儚いラストでしたので、主人公のがんばりでそのスピカの世界観を覆しStarMineGirlハッピーエンド、たまらないですね!!

新ミラ編「SEE THE MAGICAL GOLD-STAR」、若干強引なサブタイトルです笑。学園祭の演劇を通して成長するミラ、劇の主役を務めることで距離を縮める樋ヶとパイオツニアなど、学園モノの体が最も出ているのが本ルートでした。ラストも友情部分が前面に押し出されていたところが僕好みです。終盤、ゾディアック本体をたたくために宇宙に出なければならない彼女に会うことを恐怖する中、日下部と沖のアシストを受けミラの言葉を聞く主人公。心を変えるのはたった一言の言葉で足りる。走り出すうんこマンに熱くなったのは僕だけじゃないでしょう。そして、時空を超えることにより1万年の彼方に行ってしまうミラに追いつくため、時空理論を二郎と共に学習しては一日の終わりに自殺をし、何千回も一日を繰り返し理論と記憶を蓄積し続けていたうんこマンの努力にも熱い涙がほとばしります。

新聞部部長の日下部ルート、「SWEET MEMORY GOES ON」。彼女は神出鬼没の忍者で妄想暴走キャラであり、どのルートでも変人サブキャラとして大活躍するので、普通の少女のように恋をするこのルートのかわいさは反則ものです。人生を繰り返しているうんこマンのからくりを知ることで、その存在に恐怖してしまう彼女。つまり、初々しく結ばれた二人は、うんこマンが何度もいろんな可能性を試して一緒になったのではないか、今結ばれている自分は彼にとって何人目なのだろうという恐怖ですね。これはある意味当然の感情だと思いますが、グレンツェンをふたりで出ることで記憶喪失になって改めて結ばれよう、というビターなラストでした。出る直前で物語が終わるのがいいですね。

しかし…妄想で鬼太郎化する彼女は、声優さんの怪演も手伝って凄まじきキャラクターを放っていますねぇ。


新ガーネットルート「SUPER MIND GAME」、うんこマン超がんばりました。新ミラ編と同様うんこマンが何千回もルートを繰り返し試み続けることで奇跡を起こす流れを追っています。ミラ編は、トリックを鮮やかに明かす「仕掛け」としての役割でしたが、二番煎じになってしまうガーネット編では、それを用いてじっくり物語を見せる「文章」としての役割を持たせている点にシナリオ作り込みの丁寧さを感じます。なにもできないのに走り続けゾディアックに向かっていく熱さ、幸せをつかんだガーネットのために神様に無理と言われながらも奇跡を起こす決意をする熱さ、死んでは学習し徐々に状況を進展させていく熱さ、正直ここまでループし頑張りを見せつけられると、主人公への感情移入度は相当数まで上がっていますので、fate士郎のような鼻につく「自己満足自己犠牲」みたいな変な印象も持ちません。

そしてヒロインの最後を飾る沖姫々ルート「SARABA MITSU GETSU」、正直なところ無乳ながら笑、他ヒロイン以上の魅力を持ち合わせている彼女(張れるのはスピカくらい)、沖ルートがなかったらスマガの評価は多少なりとも下がっていたことは否めないんで、待ってましたの展開でした。沖は一番最初のループから、真摯でまっすぐで、どのルートでもうんこマンの誠実さや反則設定を信じてくれるナイスヒロインですからね。その沖と互いに支え合い、かりそめの世界である舞台を打破するルートです。途中、沖の「諦めるな」には鳥肌。なんでここだけセリフが画面中央に出るのよ。ひぐらしの赤坂登場を思い出してしまうではないですか。そしてふたりでともにアリデッドの世界観をぶち壊すラストシーンは痛快でした。

本ルートは、それまで少しずつ明かされてきた世界の根幹を、物語の主軸に沿えて全てが明かされるルートでもあります。もちろん1周目のミラルートでざっくり語られるわけではありますが、それがより細かく正式に明かされるのが沖ルートです。現実世界が隕石衝突で崩壊する寸前、川嶋有里という一人の少女が大好きな先輩への告白を決意し呼び出したものの、その緊張から永遠に終わりのない世界を願ったことでこの舞台が形成されました。そして、このセカイを続けたいと思う一方で、無意識のうちにこのセカイを閉じなければならないという葛藤の果てに生まれたのがゾディアックです。さらに、その有里のセカイでの彼女自身の具現化が初代魔女のアリデッドというわけですね。


そしてラストのTRUEエンド「STAR MINE GIRL」長かった…物語も長かったですが、ここまで書いたレビューも長かった。死んでは生き返り、特定ヒロインと幸せな結末をつかみ、その度に新たな世界を紡ぎ、ついに世界の根幹にいるアリデッドを救って真の意味で全員が幸せになるハッピーエンドです。

ここはすぐピンと来ますが、このセカイを作った少女有里のあこがれの「先輩」がズバリうんこマンですね。有里と先輩が結ばれるだけでなく、現実世界を終末に陥れる隕石を破壊して本当の本当のハッピーエンドを迎えるラスト、各々の幸せをつかんだこれまでのルートも、並行しているパラレルワールドとして話にしっかり関わってきているところが良いですね。すべての並行世界における4エトワールが魔法を込めることにより、根幹世界の少女と先輩(うんこマン)のハッピーエンド―奇跡を起こす。ほんっとうに全員が全員幸せを掴みます。ご都合主義ではありますが、その爽快感たるやそんなもん関係ねぇってなもんですよ。奇跡を起こすのは魔法、信じる力だ!!
そしてエンドロールもまたポップでオシャレ。長かった…長かったよ。。。


ちなみに、すべて「SMG」にまつわるサブタイトルがついているのが良かったですね。ミラの「Shoot the Miracle Goal」はこれをもとにストーリーを組み立てたんじゃないかと勘繰ってしまうくらいに図ったようなタイトルでした。

うおー、めちゃくちゃ長くなってしまいました!


【グラフィック】
一番言及しておきたいのは、作品の構図、メニュー画面やコンフィグ画面、エフェクトなどにおけるポップ感です。正直今までプレイしたエロゲの中で最もサブカル的なツボというか洗練され具合を感じました。全体的に、大胆にホワイトを基調として用い、赤黄青で味付けしたデザインのポップさは非常にセンス溢れるものでした。

演出やエフェクトも細部までこだわりを感じ、スタッフの血の努力を感じます。どのエロゲにもある作品ムービーやシナリオにあわせたキャラの動きの部分も秀逸な出来ながら、ゲーム終了時のおまけ画面や早送りシーンなどキリがないくらいの独自の細かい画面演出の遊び心。

このあたりの演出面でのグラフィックは文句なしの満点レベル、過去最高峰です。

原画は津路参汰さん、総じて良い絵師さんです。CG枚数も相当数ありますし、表情差分もかなりの数、彼も気の遠くなるような仕事量であったことは間違いありません。ダメ!って人はいないと思いますが、若干絵が特徴的ですので、好みは分かれそうなところです。実は僕個人としては津路さんの絵はなんともいえないところです。いや、すごく上手な方だと思いますし、スピカとか沖とか文句なしにかわいいんと思うんですが、なんというかな、下半身とか全体的に肉感的にすぎるんだよなー。

他、背景や塗りも文句なしです。


【キャラクター】
なんといっても主人公うんこマン、彼ありきのスマガであり、彼なしには物語の盛り上がりはありえません。ガーネットのアルマゲスト効果によりトンデモ展開で悪魔になったりすることもありますが、基本的には彼はただの一般人であり、凡人がただひたすら皆の幸せを願い何度も何度も物語をリベンジし続けます。本来のニトロ路線のハードボイルドで出来る男って匂いはまったくなく、ダメなときはホントダメで、愛すべき人間臭さをもった主人公ですが、ことあきらめない一点に関しては凄まじいものがあり、何千回も人生リベンジし続けるその果てに彼がつかむラストシーンは鳥肌が止まりません。

ヒロイン勢で一番良かったのは、スピカと沖姫々。ただ、スピカのために人生リベンジを決意するきっかけの割には、スピカは後半に行くにつれ少々影が薄くなるのが寂しかったかな。ミラは、ヒロインとして、というよりキャラとしては非常に良かったですね。また、アリデッドと日下部雨火はその怪演が見事、日下部はキャラとあいまり独自路線を突っ走っていました。アリデッドは一色ヒカルさんですね、さすがのキャラづくりです。

他キャラクター、どいつもこいつもよく立っていますが、頭ひとつ抜けているのは、おっぱいに異常な執着心を燃やす宮本武。登場シーンのほとんどがギャグシーンとなります。しかし完全ギャグかと思いきやシリアスシーンでも結構いい働きをしますし、本作一番の名脇役と呼んでいいでしょう。


【音楽】
なんともレベルの高い、力の入った音楽群でした。まず、魔女3人にそれぞれテーマソングがあるのが凄い。しかもどれもいい曲なんですよ。特にスピカのテーマソングの「アイノコトバ」は大名バラード、「SHE MAY GO」のラストは非常に泣けます。これ、歌ってるの「Rio」となってますが、どうやらあの超人気AV女優のRioのようで…こんないい声してたなんて驚きです。ミラの「イデアリズム」も、サビのキャッチーさが頭に残ります。歌から入るイントロが魅力的なこれまた名曲。ガーネットの「真実の灯」はちょいスペイシーなイントロと力強いサビボーカルが印象的な曲です。3曲ともが違うタイプの曲ながらしっかり主張できています。

そしてリベンジを決め込むときに決まって流れる挿入歌が大槻ケンヂだというのが驚きです。何やってんすか、大槻さん笑

OPも名曲です。ロックの王道にして正解のスネア頭打ちのリズム、それに乗せたギターメインのアレンジときれいなメロディがバランス感バッチリ。BGMも量、質申し分なし。特に熱いシーンで流れる、同じリフをギター2本で重ねる「No.31」、日常の温かみのあるシーンで流れる「No.1」が良い。ギターストロークをうまく使った曲が歌もの、BGMともに多いのが特長です。ニトロプラスは音楽がバンド路線なので僕は凄く好きです。


以上!超長くなりましたスマガです。リトバスやG線上を抑えて、2chエロゲ版で2008年ベストゲームに選ばれたのもよくわかります。

好みはそれぞれなので評価は分かれるところでしょうが、少なくとも本作品すべての要素に妥協が一切ないどころか、むしろ他の追随を許すまじとする威勢がありありとみて取れます。ニトロプラスの次の世代のスタッフたちの、うんこマンのような努力の結晶がここにあるのだと思います。



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テーマ:美少女ゲーム - ジャンル:ゲーム

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