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【Phantom -PHANTOM OF INFERNO-】
Phantom -PHANTOM OF INFERNO-



メーカーNitro+
シナリオ■■■■■■■■■ 9
グラフィック■■■■■□ 5.5
キャラクター■■■■■■■■□ 8.5
音楽■■■■■■ 6
悲愴■■■■■■■■■ 9
総合【B+】 75点

大人のエンターテイメント

プレイしたのは実はかなり最近でして、全国のニトロ/虚淵ファンの皆様大変申し訳ございません m(_ _)m。ですので、正直絵や音楽などの古さが否めなく、いまのニトロプラスに慣れてしまっている僕にとって「ゲーム」としての総合力は少々欠けるところがあり、本サイトでの評価自体も、グラフィックと音楽の加算上、点数が引きずられているわけですが、反面、シナリオとキャラに注視した純粋な「物語」の部分はやっぱり名作と呼ばれているだけのことはあるなぁ、と。本当に面白かったです。

【シナリオ】
ハードボイルド系の先駆けであり、またこの手の作品が18禁業界でも成功できるという功績を残したお手本的作品でもある本作ですが、当時プレイできていたらその衝撃は計り知れなかったのでしょう。我が身の不明を恥じます。

冒頭で書きましたように、その物語構築は虚淵玄さん、最も好きなライターとしてこの名を挙げる方も多いのではないでしょうか。ニトロプラス創成期のシナリオ屋台骨の方です。彼の描く作品は、決して長くなりすぎず、ある程度の尺を以ってまとめきります。その中で、エンターテイメントに必要なエッセンスが順序よく盛り込まれている、いうなれば映画のような作品を書く方だと思います。

あらすじ。米国暗部で起きているマフィア幹部連続暗殺事件。首謀者と囁かれているのは謎の組織「インフェルノ」、そして組織最高のヒットマンである「ファントム」なる存在。そんなさなか、日本人の主人公は観光のため訪れた米国で、とある事件に遭遇してしまいます。目を覚ますとそこは見知らぬ荒れ果てた土地、記憶も消されていて何も思い出せない、そして目の前に現れたのは「インフェルノ」のメンバーと、組織最強の暗殺者「ファントム」…彼女は年も変わらない一人の少女でした。わけもわからぬまま、暗殺者としての養成を彼女から受けることになる主人公…彼らの翻弄された運命の果てには何が待ち受けているのでしょうか。

逃れられない運命の中で懸命にもがく主人公たちの姿勢が非常に美しく、ハードボイルド映画のお手本のような展開がいちエロゲで見られるとは面白い限りです。そして、そんな狂った日常下、暗殺者として訓練されてしまった主人公たちが必死に生き抜いて各々の恋愛を貫く…そのあたりも丁寧に丁寧に紡がれています。

とにかく物語の構成力が素晴らしく、非日常に巻き込まれ暗殺者としての訓練を受けていく第1章、ファントムとして名を馳せた主人公が裏世界で暗躍する第2章、逃亡劇の果てに舞台を日本に移してのクライマックス第3章、と大きな枠組みの中で、ファントムたち、インフェルノメンバー、それに絡む日本の暴力団組織のメンバーたちが暴れまわります。

特に第3章は素晴らしく、それまでキナ臭いシーンの連続だった本作において初めて「日常」ともいうべき学園シーンが付加され、平和な情景やキャラクターが描かれることで、否が応にも追いかけてくる非日常との衝突と息もつかせぬ展開を見せる流れは「凄い」の一言。収束に向けて、登場人物たちが命を張って展開を盛り上げてくれますし、ヒロインたちとの純愛の決着の仕方も非常に綺麗です。物語が物語ですので、どんな結末を迎えても苦味と切なさを残すラストになってしまうのですが、ご都合主義に走らず非常に評価できます。

中でも最も爽やかに美しくまとまるのは、冒頭から草原という伏線を張っていたアインEDなのですが、最後のアイン改めエレンの笑顔のCGは最っ高でしたね。なんというか、このCG一枚があって本当に良かったというか、傷だらけの救いようのない人生を走ることになってしまった彼らの物語における、僅かばかりの救済がそこにはありました。エロゲ界屈指のラストシーンといって良いでしょう。


さて、一方で上記したように一本の映画を通すような作品であるため、「総プレイ時間何十時間」などという長編作品ばかりプレイしている僕にとっては、テキストは比較的少ない印象を受けます。長ければいいわけでもありませんし、書き込みが足りないなどとも露ほども思いませんが、展開の早い印象が無かったといえば嘘になります。10時間程度でフルコンプできるかと思いますので。

しかし、それは面白さゆえに一気に読み込んだことの裏返しであるとも取れますし、無駄のない洗練されたテキストだったともいえるかもしれません。それに、本作における学園での戦闘シーンがあったからこそ「あやかしびと」のトーニャルートが生まれたように、超山場である教会での対峙シーンがあらゆるライターにインスパイアを与えたように、その場面場面でのインパクトと後に与えた影響力はやはり凄まじいものがあり、それだけを切り取っても十分な評価に値するといっていいと思います。


【グラフィック】
このハードなシナリオを萌え絵で展開されても困るのですが笑、そうはいってもこの絵柄の古さは正直物足りないです。アインに関してはかなり好きですし、彼女のEDのラストなど、光るCGもあるにはありますが、それでも全体としてはクセがあり塗りも平坦なため、魅力的な絵柄だとはとても言えません。2000年発売だというのを差し引いたとしても、ちょいと厳しいっす。

また、これは是非言及しておきたいのですが、スタッフこだわりの部分だったのでしょう、銃器に対するこだわりはスゴいですよ。ミッションをこなすにあたって様々な銃の中から利用する銃を選択することができ、その説明もなされるのですが、そのためにわざわざ選択メニュー、3Dグラフィック、銃器説明画面を作りこんでいるくらいですからね。


【キャラクター】
まず、第一号ファントムとして運命を翻弄されてしまった謎の少女アイン、彼女が自分の存在を問いかけながら生き抜く様血まみれの人生の果てに掴んだ主人公への想いには心を打たれること必至です。ダントツに感情移入してしまうヒロインでしょう。そして、第3のファントム「ドライ」となってしまう少女キャル。途中出場にしてラストへの最重要キーパーソンとなってくる彼女、爛漫だった彼女が宜しくない方向に巻き込まれていってしまう展開には同情の念が捨て切れませんが、話の中核として非常にいい味を出していました。

次に、すっぴんからアサシンへと鮮やかなジョブチェンジをしてしまった悲劇の主人公ツヴァイ、彼は自身の感情をしっかり保ったまま強くなっていくんですね。サイスマスターの言いなりに冷酷殺人マシーンとして育っていくわけではありません。そこがとてもかっこよいですね。まさに本作の主人公にふさわしい男でした。

かっこよいといえば、日本の暴力団員である二人にはかなり興奮させられました。アメリカがメインの話ですが、日本人キャラクターが熱く描かれるというのも、やっぱり日本人である僕にとっては気持ち良いものです。若頭藤枝桐梧の豪快な男気や、美緒ルートでの命を張った志賀さんの行動には熱くなりました。やっぱ男のサブキャラが熱くないとゲームはダメですよね。インフェルノメンバーも各々の役割を完全に全う。報われない女であるクロウディアの悲哀も、諸悪の根源であるサイス・マスターのエグさも、凶悪な見た目に反してめっちゃいい人なリズィの優しさも、他幹部の悪役っぷり(そしてかませっぷり)も無駄なく描けていました。

また、日常の象徴、つまり対比の存在として描かれる美緒も十分魅力のあるヒロインなのですが、それまでのバックグラウンドの差がありすぎるため、どうしてもアインやドライの魅力には及びません。ま、それは致し方ないところですね。ストーリー内の存在重要度としては非常に高い子なんですが。

無駄のない登場人物が、見事な立ち配置で各々の役割を全うします。素晴らしいと思います。


【音楽】
ダークで鬱々としたBGMが多いです。特に第一章は、不可避な現実に絶望する主人公の心情と相まって、いやらしいくらい苦々しい気持ちにさせてくれます。ですが全体としては特に印象に残っているBGMもなく、あくまで裏の裏での演出に徹していたという感じです。


以上、Phantom of Inferno でした。
いまや大人気メーカーの一角であるニトロプラスの処女作兼代名詞的作品です。10年経った今になってアニメ化が決定するというのもその存在感ゆえのこと、絵柄こそ癖がありますが、少しでもご興味お持ちの方はプレイを是非推奨します!



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テーマ:美少女ゲーム - ジャンル:ゲーム

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